ニキビは20歳を過ぎると「大人ニキビ」と言われ、10代の頃の思春期にできるニキビと、メカニズムが違います。特に女性は月経前になるとPMSと共に、顔の目立つ部分に大きなニキビが出現したり、かろうじて顔にはできないけれど、あごのラインやうなじ、そして背中のニキビに悩む方も多いことでしょう。
塗り薬や化粧品を変えても、日頃の悪い食生活をなおさないと根本からのニキビ治療にはなりません。「大人になってもニキビができやすい体質だ!」とあきらめる前に、悪い?と思われる食生活を見直して、改善策を見つけてみましょう。
ニキビはどうしてできるのか?
肌表面の毛穴がつまることから、ニキビの発生が始まります。毛穴がつまると、毛穴の中に皮脂がたまり、この皮脂をえさに、アクネ菌が増殖し始めまるのです。
また肌を清潔にしようと、必要以上に洗顔をする方もいますが、必要な皮脂を洗顔で取りすぎてしまうと、かえって、肌は潤い不足と感じて、皮脂を過剰分泌させ、これまた毛穴がつまる原因になって悪循環です。
ニキビができてしまう悪い食習慣ワースト3
- お肉と炭水化物のみ
肉類は、ニキビの改善となるヘム鉄やビタミンB群が多く含まれますが、一緒に野菜を摂ってビタミンCを補わなければ、鉄分はカラダに吸収されにくくなります。ハンバーガーや牛丼のみの食事だと、お肉の脂肪分が炭水化物の糖質と共に、毛穴をつまらせ、ニキビの原因に。 - ランチを夕食の代りにスイーツを食べている。
カロリー調整のために、スイーツを食べてしまった日は、ランチや夕食を抜いたり、スイーツを食事代わりにしてしまう人は要注意!例えカロリーの調整ができたとしても、カラダに必要なタンパク質やビタミン、ミネラル類が欠乏するので、代謝が上手く行かず、毛穴をつまらせることになります。 - スナック菓子やインスタント食品など加工食品の摂取が多い
スナック菓子を食べながら、TVを見たり、勉強や仕事をしたりする習慣はありませんか?また忙しいからとインスタント食品で済ましている人も要注意です。スナック菓子やインスタント麺は一度油で揚げていることが多く、酸化した油分が多く含まれるので、ニキビの原因になります。
ニキビを改善する5つの栄養素
- タンパク質
皮膚や毛穴などカラダのあらゆる部分を作る基本なので、不足すると何も始まりません。お肉、魚、卵、大豆製品を毎食少量でもいいので取り入れましょう。 - 鉄分
野菜からの鉄分は非ヘム鉄でカラダへの吸収が低いので、ヘム鉄が必須です。お肉、魚、卵、ハチミツなどから摂れます。鉄分が不足すると特に、口とあご周りにニキビができやすくなります。必ずビタミンCと一緒に摂るようにしましょう。 - 亜鉛
肌のターンオーバーの際に、皮膚表面の細胞を分裂させ、古くなった皮膚をはがれ落ちさせるのに必要な成分です。牡蠣、ウナギ、あさり、しじみ、赤身肉、チーズなどから補給できます。 - ビタミンA
鼻や額にニキビができやすい人は多めに摂取しましょう。皮膚を作る基礎となるビタミンなので、ウナギ、肉類、いくら、緑黄色野菜や色の濃いフルーツなどを摂り入れましょう。 - ビタミンB6
「皮膚科のビタミン」と言われるほど、皮膚の改善に必要なビタミンです。タンパク質がアミノ酸に分解され、各器官や肌の粘膜を作るのに役立ちます。不足するとニキビも改善されないでしょう。赤身肉、レバー類、ウナギ、マグロ、カツオ、キノコ類から摂取できます。
この5つが揃うと、糖質や脂質も燃焼されやすくなり、毛穴のつまりや、余分な皮脂がたまって、アクネ菌が増殖していくのを防げるでしょう。
スイーツやジャンクフードなどを食べるな!ということではなく、食べてしまったら、それを燃焼してくれる「栄養素を補う」ということを覚えておけば、ニキビの悪化を防いでなめらか肌に近づけるでしょう。