ゴールデンウィークもいよいよ間近に迫ってきましたね!しかし、その後の現実との直面からゴールデンウィーク明けに増える「五月病」。また、20~30代の若い世代に「新型うつ病」という新しいタイプのうつ病も増えています。
「新型うつ」と食生活の関係
「新型うつ」は医学的な病名では『非定型うつ病』と言います。通常の「うつ病」の場合は常に気持ちが沈んだ状態が続きますが、「新型うつ」は本人が苦手とする相手や環境にいると、うつのような状態になることが多く、それに伴って身体的疲労感や不調感を訴えることが多くなるそうです。
食生活の傾向では、「うつ病」の場合、食欲低下に陥る人が多いですが、「新型うつ」の場合は過食傾向が高く、特に甘い物や炭水化物に偏った食生活になっている人が多いそうです。そうすると、脳が軽い栄養不足に陥り、判断力が鈍ったり、仕事でもミスが多く、記憶力や集中力の持続も難しい状態と言えそうですね。
「新型うつ」は食生活を改めてみる
脳のエネルギーである「神経伝達物質」は全てタンパク質でできています。神経伝達物質は、感情を左右する物質で、例えば、幸せ気分を感じるホルモン「セロトニン」、安眠を誘う「メラトニン」、元気を取り戻す「ドーパミン」、やる気を起こす「ノルアドレナリン」、平穏で安定感がある「GABA」などです。これらは全てタンパク質食品を食べた後に、体内でアミノ酸に分解され、それぞれ脳のエネルギーとして代謝されます。「脳の栄養は糖分」という神話は、あながちウソではないのですが、必要なのはブドウ糖です。スイーツや炭水化物の多くは白砂糖などのショ糖なので、その中にブドウ糖も含まれてはいるのですが、「新型うつ」になる人は糖質過多で余剰分が疲労物質となって軽いうつ状態になっているのかもしれません。感情を司る神経伝達物質をつくる材料はタンパク質(アミノ酸)なので、食事からタンパク質食品が欠乏しないよう心がけましょう。
「新型うつ」が治れば健康体に!?
タンパク質によって脳から分泌される成分はそれぞれ美養や健康維持に絶大な効果が期待できそうです。「新型うつ」に陥っている糖質中心の食習慣からタンパク質摂取を効率よくできる食べ方を考えてみました。
- パン食、イタリアン、麺類が大好きな方は…!?
麺類やピザにプラスお肉があると太りそうなイメージがありますが、ピザやパスタを食べるなら、魚介類やハム、ソーセージ、肉類が入っているものを選びましょう。ラーメンならチャーシュー多め、うどんや蕎麦なら、鴨南蛮や肉入りのもの、またはニシン蕎麦などでタンパク質を取りましょう。ラーメンやうどんにはゆで卵をプラスするのもいいですね。
- おやつはチーズや豆類、ナッツ類を
チョコレートやクッキーなど甘いものが辞められない人は、チーズやナッツにかえてみるのが理想です。どうしても糖分入りがいいのなら、タンパク質が取れるソイジョイなどの大豆のお菓子、ナッツ入りのチョコレート、また小豆からもタンパク質は取れるので和菓子にしてみましょう。またライザップシリーズなど糖質オフのスイーツも製品化されていますね。プリン、チーズケーキなら乳製品からタンパク質補給が望めるでしょう。
完全にスイーツや炭水化物をカットしてしまうと、ストレスになるかもしれませんが、「脳の栄養はタンパク質」と覚えておくと、「新型うつ」に悩まされることが減っていき、健康や美養も守れるでしょう。