夜、寝る前にお腹が空いたらどうしていますか?健康や美容を気にしている方はガマンして空腹のまま眠っていることでしょう。その一方で、健康に悪そうと思いながら、スナック菓子やクッキーをつまんで、ガマンしない!という方もいらっしゃるでしょう。
後者の方は、食べているものをカラダに良い作用を与える食べ物に変えれば、ムリなく健康や美容体質になれるかもしれません。前者の方は、一見良さそうですが、あまりに空腹を感じる時は、いっそ何かお腹に入れる方が、眠っている間に分泌される「成長ホルモン」がたくさん分泌されて、より健康体に近づけるかもしれません!
成長ホルモンとは
成長ホルモンとは、眠り始めの2~3時間に分泌されるホルモンです。成長ホルモンの分泌が少ないと、肌荒れを起こしたり、筋肉量が減ったり、太りやすくなったり、イライラしたりと、健康面だけでなく精神面や美容面にも悪影響が出てきます。成長ホルモンが正常に分泌されるとそれだけで、健康面や美肌、精神安定などが望めそうですね。
成長ホルモンは眠るだけは分泌されにくい
成長ホルモンは眠るだけで分泌されるように思われがちですが、タンパク質が材料となります。また空腹だと寝つきが悪くなるため、ガマンせずに、少量だけ何かお腹に入れたほうが、安眠につながります。人は食べた後に眠くなる、という性質を持っているので、自然の摂理を利用するのです。
小腹が空くと、パンやおにぎりを食べたり、少量だけだからとスナック菓子やクッキーなどを選びがちですが、これらの多くは炭水化物ですね。タンパク質食品を選ぶようすれば成長ホルモンが分泌されやすくなるでしょう。
眠る前に食べても良い食材リスト
食べ方のルールとしては、決して大量に食べないことです。そして糖質もNGです。カロリーも200kcal以内で収めるようにしましょう。タンパク質は体内でアミノ酸に分解されますが、アミノ酸の中でもアルギニン、オルニチン、リジンといったものが成長ホルモン分泌のキーとなります。それらを含んだ食べ物は以下の通りです。
- ゆで卵1個…アミノ酸スコア100という優秀食材で、カロリーも低い。
- 無糖ヨーグルト…タンパク質と乳酸菌がとれるので、便秘改善にもなります。
- 牛乳…安眠を誘うトリプトファンを始め、皮膚を造るビタミンAも摂取できます。生乳100%のものを。
- 豆乳…大豆イソフラボンが質のいい睡眠へと誘います。調整豆乳は糖分が含まれているのでなるべく無調整のものを。
- アーモンド…5~10粒ほどを目安に。マグネシウムなど精神安定効果が望める成分とビタミンEで眠っている間の血液ドロドロを改善できるでしょう。なるべく無塩で生のものがベター。
- チーズ…1切れ20~30gを目安に。アミノ酸をはじめ、皮膚を造るビタミンA、そしてそれを手伝うビタミンB6も含まれています。
睡眠は、長く眠ればいいというのではなく、質のいい睡眠が大切ですね。「成長ホルモン」だけではなく、「メラトニン」の分泌もタンパク質が材料なので、眠る前に、ほんの少しのタンパク質を摂取しておくと、健康面、美容面、精神面も安定するかもしれません!