紫外線対策を、どんなに張っても、10~20代はソバカス、20代後半以降はシミができやすくなるのが現実ですね...
そして30代後半になると、シミだけでなく、広範囲の薄いシミのようなものが左右対称にできる”肝斑”も悩みの種に。
日中はファンデーションで覆っていても、メイクを落とし、鏡を見ると、毎日その現実と向き合わなければいけません。
今のところ、食事だけでシミやソバカス、肝斑が消えるという実証はありませんが、これらも体内から浮き上がってくるものなので、予防や、それ以上ひどくならない対策は食事から行っておきましょう。
シミやソバカスの基となる、外側からの紫外線対策はもちろんですが、色素沈着が起きにくい肌にするには、肌のヒアルロン酸量を保つことが大切です。ヒアルロン酸は美白化粧水などにもよく入っていますが、旬のネバネバ野菜「オクラ」も有効なので内側からもシミやソバカスをブロックしておきましょう。
※ちなみにネバネバ野菜自体にヒアルロン酸が含まれているわけではありません。それらを食すと、皮膚のヒアルロン酸生成が促進すると考えられているのです。時折、ヒアルロン酸が含まれる食品として、ネバネバ野菜が紹介されている文献やネット記事を見かけますが、長々と細かく説明できないため、そう書かれていることもあるようです。
シミ・ソバカスと「メラニン」と「ヒアルロン酸」の関係
紫外線にはUVAとUVBの大きく2つにわかれます。
(UVCもありますが、地表に達しないため問題視されていません)
「UVA」の方は、UVBのように即効で肌表面を焼くことはないですが、皮膚の奥にある真皮層まで入り込み、真皮層と表皮の間に位置する「メラノサイト」という細胞を刺激します。それによりメラニンを増やし、シミやソバカスが増える、というメカニズムになっています。
増えしてしまったメラニンを撃退するには、肌のターンオーバーで新しい肌に生まれ変わる時に、古い角質となって剥がれ落ちると出て行くしくみになっています。
しかし肌のターンオーバーは不規則な生活習慣で乱れがちになります。また肌のターンオーバーの正常化にはヒアルロン酸を含む真皮層が潤っている必要があります。
ヒアルロン酸はコラーゲンやエラスチンで構成されている真皮層をつなぎ合わせる役目も果たしており、1gで5~6ℓもの保水力があると言われています。この保水力で真皮層が程度に膨らむと「表皮」が持ち上げられるため、古い角質がはがれやすくなり、メラニンが増えてできてしまったシミやソバカスも薄くなっていくのです。
体内からヒアルロン酸量を守るネバネバ野菜の代表格「オクラ」
出来てしまったシミやソバカスを早く薄くするためにも、肌のターンオーバーの正常化は維持しておきたいものですね。そこで肌の保水量を司る「ヒアルロン酸」の量を保っておくと、心配も減るので、ネバネバ野菜の代表格「オクラ」を食べておきましょう。ネバネバの正体「ムコ多糖類」は皮膚の真皮層にあるヒアルロン酸に働きかけ、水分の蒸発を防ぐ効果が期待できるそうです。
ムコ多糖類が含まれる食品は、オクラの他につるむらさき、モロヘイヤ、トロロ、里芋、レンコン、なめこ、もずくなどがあります。
本日は、代表してオクラの簡単な食べ方をご紹介いたしますね。
オクラの簡単な食べ方
- 生で頂く場合
オクラの表面に粗塩をかけ、まな板に並べ、手のひらで転がすように2~3回、上下に往復させるとオクラの表面の産毛が取り除かれます。その後、水で洗いましょう。お好きな料理のトッピングに! - オクラと一緒に「鉄」「ビタミンC」「ビタミンE」をプラスする
シミやソバカスは、メラニン生成や活性酸素を抑えてくれる「鉄」「ビタミンC」「ビタミンE」もプラスされると予防作用が高まるので、オクラと一緒に取り入れましょう。
シミやソバカスが、濃いシミや肝斑に発展しないよう、化粧品や日焼け止めなどでの紫外線対策はもちろん、旬のオクラ摂取で肌のヒアルロン酸量もキープしておきましょう。