今週のお題「私の沼」
カラダに悪いのかな?…と思いながら飲んでいる清涼飲料水の類は、美味しいので辞められない!という方も多いでしょう。
昨日のエナジードリンクの記事でも書きましたが、砂糖が入っていると、脳に覚せい作用があり、また飲みたくなるのですよね。飲み物は、スイーツなどの食べ物と違って、「食べる」という行為ではないので、さほど罪悪感を感じません。また水分補給に多少の塩分と糖分が入っている方が、脱水症状になりにくいのも事実です。
しかしお砂糖たっぷりの缶コーヒーや清涼飲料水はどれだけカラダに悪いかを知っておくのも必要です。本日は、メタボの予防策や研究が進んでいるのにもかかわらず、世界中でメタボ人口が増え続けている実態をご紹介します。
砂糖を加え、飲みやすくした飲料は、世界中、どこの国でもリーズナブルな値段で販売されています。日本の自販機でも、サイズによりますが、価格帯がだいたい決まっていますよね。それに加え、こだわりのコーヒーや紅茶にも毎日たっぷりのお砂糖を入れる方もいまだに多いですよね。グラニュー糖やコーヒーシュガーなどもリーズナブルな値段で入手できます。
砂糖はほんの100年ぐらい前までは、サトウキビを収穫するのも、そして砂糖として生成するにも大変な手間がかかり貴重品でした。しかし近代化や機械化が進み、砂糖は大量生産ができるようになり、価格も下がっていき、今や調味料にも、お料理にも使う始末です。
砂糖は「シュガーハイ」と呼ばれる現象があるように、覚せい剤なみの中毒症状を起こす作用があるので、毎日、清涼飲料水やスイーツを口にしている方は、気づいた今から量を減らす必要があります。
キレやすい子ども、若年層の犯罪などは、子どもでも買いやすい、安価な加工食品に砂糖の含量が多いため、シュガーハイを引き起こしている、という専門家もいるほどです。
米国がん学会では、1990年~2016年までの世界82ヶ国を対象に、加糖飲料の消費行動を調査していました。その結果、開発途上国であっても、加糖飲料の価格が低下したため、購入者が増え、それと同時に、肥満人口も年々増加している傾向にあることがわかった、と発表しているのです。
飲料メーカー同士の価格競争なども背景にあるようですね。また加糖飲料の価格が安いため、多くの国で、貧困層への支給品として活用されるケースも見られ、メタボの注意喚起を国が発令していても、無意味に終わっているケースも多いようです。
近年、タバコに関しては、世界中で値段を上げ、商品パッケージにも、「健康被害があり、死期を早める」などの注意喚起を印刷するよう義務づける国も増えてきました。日本のタバコのパッケージもそうですね。
今後、清涼飲料水の缶やペットボトルなどパッケージに、「糖分の摂りすぎはメタボ、ガンリスクを高めます」などの記述を徹底し、価格を上げるなどの対策をとらないと、世界的に肥満人口は減らないようです。
※出展『慢性病予防』
加糖飲料が、「私の沼」化している方は、この情報を知った今日から砂糖の摂取を減らしていきましょう。