年齢とともに、ある程度の睡眠時間を確保しないと、次の日に体力が持たず、フラつくことがありますね。特に体力を使うスポーツ選手などは、忙しくても8時間は睡眠時間を確保されているようですね。
スポーツ選手ほど体力を使わない一般人はどのぐらい眠ればいいのでしょうか?
日本人の平均睡眠時間
厚生労働省の平成27年度「国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の1日の平均睡眠時間の統計は、
- 5時間未満 8.4%
- 5時間以上6時間未満 31.1%
- 6時間以上7時間未満 34.1%
- 7時間以上8時間未満 18.5%
- 8時間以上9時間未満 5.9%
- 9時間以上 2.1%
となっています。
日本では9時間以上の睡眠はまだ2.1%ですが、人口にすると約250万人はいることになるので、結構な数字ですよね。この9時間以上の睡眠の頻度が多くなると、脳の老化が進むことがアメリカの研究でわかりました。
主に認知症のリスクの観点での追跡調査ですが、大きなストレスや精神的に不安定になりやすいと、認知症に似た現象もありうるので、注意したいところです。
たまに、お休みの日に、疲れ果てて9時間以上眠ると、疲れが取れるどころか、起きた後、ずっと頭がボーっとして、その日1日が台無しになってしまった経験はありませんか?睡眠時間は長すぎてもいけないのですね。
9時間以上眠る日が多くなると脳の老化のサイン?
アメリカの研究概要は、平均年齢70代の男女2457人に睡眠時間の調査を行ったところ、「9時間以上」は「6~9時間」と比べて、認知症リスクが2倍以上でした。10年がかりで追跡調査を行ったところ、10年前は「6~9時間」睡眠であった人が、「9時間以上」睡眠に移行していた場合、認知症のリスクは2.43倍にも増えるという調査結果がわかりました。MRIで脳を測定すると、「9時間以上」の睡眠は脳容積が小さくなり、長すぎる睡眠が、脳の認知機能を低下させているかもしれないとのこと。ヒトのカラダには、体内時計が備わっているので、それが乱れてしまうのが、主な原因か?と考えられています。※出展「neurology」
ベストな睡眠時間は?
個人差はありますが、7時間半の睡眠が、今のところ、長すぎず理想的だとされています。90分毎にやってくるノンレム睡眠とレム睡眠の間隔の観点からもベストのようですね。眠っている間に成長ホルモンが促されますが、6時間以下の睡眠だと分泌されにくく、様々なカラダの部位の細胞分裂がうまくいかず、病気を引き起こしたり、肌荒れや頭痛、疲れやすい、など様々な不調の原因となってしまいます。
忙しくても、6時間は確保しておきましょう。
本日は食べ物の話題からそれてしまいましたが、睡眠と食べ物の関係は、過去のブログでご紹介しているので、こちらもぜひご一読ください!
病気などの場合は除き、ゆっくり休みたい日も、くれぐれも1日中眠らず、9時間以内にするか、早起きして、途中で仮眠をとるようにして工夫したいですね。