日本は農耕民族なので、米を中心とた穀類、大豆と共に、野菜や魚介類を食べてきた民族ですね。
伝統の日本料理にも数多くの野菜が登場しますが、日本原産の野菜は極わずかです。
そんな中、初夏に出回る「みょうが」は日本が誇る伝統野菜です!
夏の清涼料理に欠かせない香味野菜には美容やダイエット効果など、どんな栄養成分が含まれているのでしょうか?
みょうがの歴史
『魏志倭人伝』という3世紀ごろに書かれたと推測される古い書物に、みょうがの記述が残っているようです。
また醤油が登場したと考えられている7世紀には「茗荷の醤油漬け」なるものが貴族の間で食べられていたようです。
いずれにせよ、当時は高貴な野菜として扱われていたようですね。
気品ある香り
みょうがの醍醐味は、何といっても、あの優美な気品ある香りですよね。
その正体はα-ピネンという精油成分によるものです。
この成分には、集中力を高め、神経を鎮めてストレスを緩和する効果が期待できるので、梅雨のイライラ予防にいいですね。
またこの成分には、血液の循環を調整する働きもあるため、肌のくすみ対策にもなり、美容効果が望めそうですね。
ダイエット作用に関しては、血流が悪くなると、老廃物も溜まりやすくなり、太ることになるので、みょうがのα-ピネンで血行がよくなると、デトックス作用も高まってくるでしょう。
他にもある!みょうがの栄養成分
他に含まれる、みょうがの栄養成分としては炎症を抑えたり、抗菌作用のあるカンフェンという成分や、
α-ピネンと同じく、血流を改善する、みょうがの独自成分ミョウガジアールが含まれます。
赤紫色のキレイな色素はアントシアニンなので、抗酸化作用や、目の網膜に働きかけて疲れ目対策などにもいいでしょう。
みょうがのカットの仕方
みょうがの香り成分を大いに、活用するためには、調理の際、カットの仕方にポイントがあります!
みょうがの長さを利用して、千切りにしたり、または、ネギなどの形をあわせるために、半月がたにカットする方が多いと思います。
しかし、みょうがに限らず、野菜などの繊維質は縦横の網目状になっていることが多いので、斜めに切ると、縦横の両方の繊維質が断たれるので、香り成分が出やすくなります。
香味野菜は刺激を与えれば与えるほど、芳香を増すことが多いので、すりおろすのもいいでしょう。
みょうがを食卓に!
みょうがは何となく上品で、敷居が高い?ようなイメージがありますが、ネギや生姜と同じく、どんどん清涼料理に摂り入れましょう。
- ザル蕎麦、冷やしうどん、そうめんの薬味
- 冷奴
- 冷やし中華やラーメンのトッピング
- 刺身のツマ
- 冷しゃぶや焼肉の薬味
ネギのように生でいただく機会も多いですが、炒め物や軽く茹でて、甘酢につけて、保存食として活用してもいいでしょう。
加熱調理の場合、野菜炒めや、パスタなどにもいいですし、マーボー豆腐(なす)の生姜の代りに使っても美味です。
いつもの定番メニューにプラスすると、清涼感のある夏メニューになるので、血流改善や美容のためにも取り入れてみましょう。