豆腐を朝食に食べる「朝豆腐」という新習慣をご存知ですか?
豆腐をヨーグルトの代わりにいただいて、グラノーラやはちみつ、フルーツと一緒にいただくのが、今風のようです。
一体、どんな効果が得られるのでしょうか?
日本人はヨーグルトより豆腐の方がいい?
近年の日本人は、食の欧米化で、パンを中心とした洋食が多くなりましたが、以前はご飯と共に豆腐の入ったお味噌汁をいただいていました。
また、乳酸菌食品としてヨーグルトを食べている人も多いですが、乳製品は日本人のDNAにはあわないと主張している研究者や医師がいることも事実ですね。
結局どれを選ぶかは、本人次第ということになりますが、1つの選択肢として、「朝豆腐」の習慣もみておきましょう。
20~30代女性の栄養不足が問題
国民健康・栄養調査では「朝食抜き」の人口が20代女性で25.3%、30代女性で14.4%という結果が出ています。
この世代は「やせ」問題も指摘されている上、女性のライフステージでは、妊娠・出産が多い時期でもあります。
ダイエットや容姿を気にする年代なので、朝食を抜いてカロリー調整するのが、その背景としてあるようですが、栄養不足のために不妊症や、若年層の更年期障害など、女性特有の、取り返しのつかない事態にもつながるので、注意が必要です。
そこで「朝豆腐」の出番です!
朝食に豆腐を食べるメリットは?
20~30代女性の足りない栄養素は、葉酸、マグネシウム、カリウム、亜鉛、カルシウム、ビタミンB1、鉄となっています。
この中で葉酸、マグネシウム、カリウム、亜鉛の4つに関しては、豆腐の1食分(約150g)を食べるだけで、クリアできてしまうのです。
妊娠や出産、そして早期の更年期障害などは女性ホルモンが影響していますが、豆腐には、女性ホルモンと似たような働きをするイソフラボンが豊富です。
そして二人に一人が悩んでいるという便秘の問題も、豆腐にはオリゴ糖が含まれるので、整腸作用をうながし、この点でもクリア!
朝は排泄の時間でもあるので、朝食に豆腐を食べておくと、朝から足りない栄養が補給でき、通勤途中での貧血や、夏バテ、職場の冷房による冷えなどに耐えやすい体力が補えるでしょう。
また妊娠に備えて、葉酸の摂取が進められますが、野菜だけで補うのは、大量に食べる必要があるので、なかなか実現しにくいですね。
しかし豆腐なら、イソフラボンの中に、「ゲニステイン」という葉酸と似たような働きをする成分が含まれるので、その点でもオススメです。
朝豆腐の取り入れ方
朝食をきちんと食べている人は、昔ながらのみそ汁で豆腐を取り入れればOKです。
しかし朝食を食べない人や、パンやヨーグルトで簡単に済ます派の人には面倒ですよね。
そこで、ヨーグルトの代わりに豆腐半丁(約150g)を食べるのが新しい朝習慣です。
また日本人は冷奴として豆腐を食べる習慣があるので、苦手意識なく取り入れられるでしょう。
豆乳ヨーグルトやアイスクリームがあるように、果物やはちみつなどの甘さとも相性がよく、てんさい糖やラカントでもいいですね。
グラノーラやシリアルを入れれば、食物繊維も摂れます。
ヨーグルトの場合、食物繊維は他の食材から補わなければいけませんが、豆腐なら単品でも食物繊維が摂れるので、便利です。
もしも、ヨーグルトではダイエットや便秘解消につながっていない、と感じるなら、「朝豆腐」習慣で様子を見てみるのもいいでしょう。