「大人の発達障害」について、
『大人の発達障害が急増中~【Vol.1】補うべき栄養成分は?ビタミン編』
お届けしましたが、少しおさらいしておくと、
発達障害は、脳の機能に障害が起こるので、脳が栄養不足を起こしていることも原因の1つです。
そこで、補うべき栄養成分をご紹介していっています。
【Vol.1】ではビタミン類をあげましたが、【Vol.2】ではミネラルと、他の栄養成分についてご紹介します。
脳は栄養不足!取るべき栄養素とは?ミネラル編他
発達障害の人は脳が敏感で、疲れやすく、脳のエネルギーを大量に消費します。
ビタミンの他に取るべき栄養素やその他の栄養成分は以下の通りです。
- 鉄
鉄は、ドーパミンやノルアドレナリンを作る補酵素です。
不足すると、興奮しやすく、怒りっぽくなる傾向があります。
また物忘れや不注意、睡眠障害なども引き起こします。
・食べ物:レバー類、しじみ、あさり、大根の葉、小松菜、ひじきなど - マグネシウム
多動に関係する栄養素なので、不足すると、神経が過敏になったり、睡眠障害、感覚の鈍麻、そして集中力の低下につながります。
・食べ物:あさり、ほうれん草、プルーン、アーモンドなど - カルシウム
脳内の神経伝達物質に対して重要な働きがあります。
そして有害ミネラルの排出を助ける働きもあります。
不足することにより、イライラや神経過敏、睡眠障害、記憶障害などを引き起こします。
食べ物:小魚、桜えび、モロヘイヤ、ひじき、ごま、乳製品など
- 亜鉛
亜鉛はIQを上げると考えられています。
不足するとヤル気や集中力、記憶力の低下、自閉傾向や食欲不振につながります。
・食べ物:レバー類、牡蠣、鰻、高野豆腐、アーモンドなど - DHA・EPA
n-3系(オメガ3系)脂肪酸に分類されます。
脳神経細胞の細胞膜をやわらかくして、神経伝達をスムーズにしてくれます。
また神経伝達物質セロトニンの生産を促すので、幸福感や充足感を取り戻せるかもしれません。
不足すると注意力散漫につながります。
・食べ物:青背魚(さんま、いわし、さばなど)、亜麻仁油、エゴマ油など -
タンパク質
脳の乾燥重量の40%がタンパク質です。
また神経伝達物質の原料となるのもタンパク質です。
必須アミノ酸をバランス良く含んだ、アミノ酸スコア100に近い良質なたんぱく質がいいとされます。
・食べ物:卵、赤身肉、鶏のささみ、魚介類
大豆製品や米からもタンパク質はとれますが、アミノ酸スコア100には届かないので、組み合わせていただくようにしましょう。
こうして見ると、炭水化物系は、推奨されていませんね。
近年のアメリカの研究でも、白く生成された小麦粉や白糖を多く摂取している人は精神疾患や、自閉症などを引き起こしやすい、という研究発表が出ています。
『分子整合栄養医学』の推奨している医師たちの書籍を読んでいても、総じて、スイーツや甘いドリンクを飲んでいる人に発達障害や自閉症などの傾向が多いと書かれています。
すぐにやめると、それもストレスになるかもしれませんが、脳の栄養を第一に、栄養成分を補ってみてください。