熱中症対策や夏バテ対策の水分補給に、
そして夏太り対策に、
気軽に買いやすいトマトジュースもオススメですね。
美容のために、
100%の野菜ジュースやフルーツジュースを
飲む人も多いですが、
ブレンドされていて、
糖質が高くなっているジュースもあるので、
トマトジュースならその点も安心です。
近年のトマトの研究報告をもとに、
トマトのリコピンを有効活用できる方法をご紹介します。
トマトの代表的な3大栄養成分
●リコピン
リコピンとは、カロテノイドの1種で、
トマトの他に、スイカやピンクグレープフルーツ、
赤いパプリカなどにも含まれています。
抗酸化作用があることで有名ですが、
その作用はビタミンEの100倍以上とも考えらています。
カゴメと京都大学の共同研究では、
25~50歳の男女75人に、
トマトジュース160mgを12週間毎日飲んでもらい、
その結果、紫外線ダメージを受けた肌の色調が
回復した、ということがわかりました。
トマトジュースを毎日飲むと美白作用が期待できそうですね。
●グルタミン酸(アミノ酸)
和食の世界では旨味出汁は昆布やカツオ、
干しいたけに含まれるグルタミン酸が基本ですが、
実はトマトにもグルタミン酸が豊富です。
イタリア料理に代表されるように、
ヨーロッパ圏の料理ではトマトは昔から
ソースの材料として重宝されています。
グルタミン酸は疲労回復作用があり、
夏バテ予防にもピッタリですね。
●ペクチン(水溶性食物繊維)
ペクチンは水溶性食物繊維なので、
コレステロールを吸収して、
体外に排出する働きがあります。
また腸内環境を整えるので、
便秘の改善や予防にも期待できるでしょう。
トマトジュースを毎日飲むと得られるメリット
トマトジュースを飲むと、
リコピンの抗酸化作用の他にも
様々なメリットが研究報告で発表されています。
- 中性脂肪を減らす
血中の中性脂肪値が下がり、
エネルギーを消費しやすい体質に改善されるそう! - 肥満を防ぐ
トマトに含まれる脂肪酸に、
中性脂肪値を下げる効果があり、
2型糖尿病や脂質異常症の改善や予防にいいそうです。 - メタボ予防に
リコピンを摂取することで、
体内の細胞が脂肪細胞へと変わるのを防ぐ作用があるようです。 - イライラ予防、更年期障害の改善
女性はホルモンの関係で、
イライラやほてりなどが生じ、
特に閉経後の更年期にはひどくなる場合があります。
毎日無塩トマトジュースを飲むと、
8週間後に不安感や更年期障害の症状が軽減したという報告も!
トマトジュースを毎日飲むだけで、
これだけの作用が見込めるなら、
ダイエットの苦労も、
そしてイライラや言い知れぬ不安感からも逃れられて、
いいことづくめですね。
リコピンは効率的に吸収しよう!
トマトジュースは、
家でスームージやジュースクレンズにしなくても、
市販のもので十分ですが、
無塩タイプのものを選ぶのがポイントです。
スーパーに行くと1リットル前後のものもありますが、
コンビニで買いやすいサイズはだいたい
1杯分、160~200ml程度です。
それを毎日飲むだけでもいいですが、
より速くトマトジュースの効能を活かしたいなら、
1日500ml程度、すなわち1日3杯程度です。
- 朝食に必ず取り入れるとリコピンの吸収がいい!
1日3回飲むなら毎食飲めばいいですが、
1日1回なら、朝食時がベター。
空腹時でも糖質やGI値が低いので安心ですね。 - オイル分を垂らすと体内で吸収が高まる
リコピンはカロテノイドの1種なので、
体内ではビタミンA様に働きます。
オイルと一緒に摂ると吸収が高まるので、
数滴オリーブオイルや亜麻仁油を垂らしていただきましょう。 - レモンやビネガー類と一緒に
トマトジュースにはグルタミン酸も含まれるので、
疲労回復作用があります。
そこにレモンやビネガー類を数滴たらすと、
体内でクエン酸になり、
疲労回復作用が高まります。
他に、甘酒やヨーグルトで割ったりと
発酵食品と混ぜても相乗効果が望めそうですね。
今年も季節柄、ウォーターサーバーが大ヒットしていますが、
濃いトマトジュースはお水で割ってもいいでしょう。
筆者のお気に入りは、
伊藤園の『理想のトマト』です。
近所のスーパーで買えることもあるのですが、
先述のリコピンの研究をしている
カゴメの「機能性表示食品」に認定されているトマトジュースもあるので、
見かけたら試してみようと思います。
お気に入りを見つけて、
毎日の美容習慣やダイエット習慣に役立ててみましょう。
ポイントは無塩・無糖のトマトジュースです!