もうすぐ梅雨明けですが、
この時期も、ヒトのカラダはむくみやすいようです。
朝起きて、鏡をみると顔がパンパン!
まぶたがはれぼったい...という状況は避けたいですよね。
余分な水分を排出する食べ物や栄養成分、
そしてむくみのメカニズムを知っておきましょう。
もしかしたら、隠れた病気かもしれません!?
梅雨時期のカラダはむくみやすい?
梅雨から夏にかけては気圧が毎日変化しています。
その影響で「自律神経が乱れやすい季節」と考えられており、
カラダの血流が悪くなりやすいのです。
顔やカラダのむくみの原因となるリンパの流れも悪くなり、
補給した水分が、
食べ物の老廃物と共に、
余分な水分として、どんどんカラダに蓄積されてしまいます。
水分の貯蔵庫「腎臓」の働き
カラダの水分コントロールは『水分の貯蔵庫』と呼ばれる
「腎臓」の動きをスムーズにしておくことが大切です。
腎臓は食品添加物や、塩分、
そして白く生成された小麦粉や白糖などのとりすぎで、
ダメージを受けやすいので、
むくみやすい人は、この辺りの食習慣を見直してみましょう。
また腎臓は、食べ物から摂取した栄養成分をろ過する場所でもあり、
栄養成分が体内で使われた後、
必要な栄養成分は体内に戻し、
不要なものは尿と一緒に排泄する働きもあります。
突然のむくみ(浮腫)は隠れた病気の危険が
むくみの原因は腎臓の働きとも関係がありますが、
生活習慣がもとの原因であることが多いようです。
むくみは顔だけでなく足やカラダ全体におこることもあります。
女性の多いむくみは以下の通りです。
◆全身性浮腫
- 栄養障害性浮腫
食欲不振などで、
血液中のタンパク質濃度が低くなった時に起こります。
過剰なダイエットや摂食障害、がん、
アルコール依存症などが原因と考えられています。
- 腎性浮腫
腎臓の機能の低下や、
ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎、腎不全など、
各種の腎臓病が原因と考えられています。
- 内分泌性浮腫
女性の場合、月経前症候群(PMS)が原因となる場合もあります。
他に甲状腺の機能低下、甲状腺機能亢進症なども考えられます。
- 薬剤性浮腫
非ステロイド系抗炎症薬や降圧剤、
抗がん剤などの副作用でむくみが生じます。
- 肥満性浮腫
太ってくると、皮下脂肪が静脈を圧迫するため、
むくみが生じる場合があります。
◆局所性浮腫
- 血管性浮腫
女性の多い下肢静脈瘤などが原因でむくみが起こります。
足のつりやすい人も注意が必要です。
- 血管運動性浮腫
じんましんの1つになりますが、
口唇やまぶたにむくみが起こります。
上記にあげたものは、1部に過ぎませんが、
女性の場合、ムリなダイエットやPMSなども原因となるので、
気を付けたいですね。
むくみ改善が期待できる栄養成分と食べ物
- カリウム
カリウムは塩分の排出を促し、
水分量を適正に保つ働きがあります。
しかし、各種腎臓病や透析をされている方は、
カリウムの制限があるので、
医師の指示に従ってください。
⇒ 海藻類、ナッツ類、豆類、イモ類、葉野菜、ウリ科の野菜や果物(きゅうり、すいかなど)
- サポニン
サポニンは利尿作用と悪玉コレステロールの排出作用が期待できます。
⇒ 大豆製品、ウリ科の野菜や果物(きゅうり、すいかなど)
- ポリフェノール
ポリフェノールは抗酸化作用や血流を改善する作用が期待できます。
アントシアニンやカテキン、イソフラボンなども
ポリフェノールの1種です。
⇒ 明日葉、ブルーベリー、大豆、黒豆、生姜、緑茶、カカオ、ウーロン茶、コーヒーなど
- ビタミンB1
ビタミンB1は糖質を代謝し、血流改善をサポートをします。
⇒ 玄米、豚肉、豆腐、かぼちゃ、ごぼう、ほうれん草など
- ビタミンB6
タンパク質の分解を助け、血流の改善をサポートします。
また、ホルモンバランスを整える作用もあり、
月経前のむくみや、うつ病の症状にも有効との報告もあります。
⇒ 大豆製品、にんにく、マグロ、サンマ、カツオ、鮭、鶏肉、とうもろこし、バナナなど
夏に食べやすい、冷奴やきゅうり、スイカ、とうもろこしに
ムクミ改善作用がありそうですね。
様々な食品から栄養バランスを整え、
塩分を控えめにした調理を心がけると、
腎臓を守り、むくみ改善につながるでしょう!