飲みすぎると肝臓を傷め、
食べ過ぎると胃を傷め…
とわかりやすい症状もありますが、
「沈黙の臓器」と呼ばれる膵臓も暴飲暴食や、
不規則な食生活で傷めているかもしれません。
また近年は糖質オフで膵臓を傷めているケースもあるようです。
膵臓とはどんな働きがあるのでしょうか?
膵臓(すいぞう)の働き
膵臓は、どういう働きをするのか、
意外と知られていないことが多いですね。
主に膵臓にある腺細胞から消化液・膵液を分泌します。
これらの分泌液は、
三大栄養素と呼ばれる、
炭水化物・タンパク質・脂質を消化吸収するために必要なものです。
食後、食べ物を消化するために、
膵臓から膵液という消化液を分泌しますが、
膵炎などの病気になってしまうと、
その膵液による自己消化によって病状が悪化する場合があるのです。
そのため、膵液が大量に出るような食事は避けなければいけません。
膵液が大量に出る食事とは?
膵液が少ないのも問題ですが、
膵炎などの膵臓の病気は膵液が大量に出ることが問題です。
膵液が大量に出てしまうケースは、
脂質過多の食事によるものが多いと言われています。
揚げ物や肉類、スナック菓子、スイーツ、パン食、洋食全般は脂質が多くなる傾向がありますね。
糖質オフも原因の1つ?
糖質オフは著作によってルールは違いますが、
一般に主食を抜いて、
メインの肉類や魚介類と野菜はOKというものが多いですが、
これにより三大栄養素のバランスが崩れる人が多いのです。
三大栄養素は炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質の
3つバランスをパーセンテージで表すこともありますが、
合計100%となるよう計算した場合、
主食の炭水化物を抜いてしまうと、
たんぱく質と脂質で埋まり、
大量に食べていなくても、
カラダは脂質過多となる場合があるのです。
ご飯を適量を守って食べておくと、
このバランスが改善されて
脂質量が抑えられることになるので、
結果的に膵臓を守ることにつながるようです。
膵臓の病気は静かに進行する
膵臓は冒頭でも述べたように、
「沈黙の臓器」というだけあって、
病気が進行していても初期の場合は痛みがわかりずらく、
発見が遅れることが多いのも特徴です。
初期の頃は上腹部がチクチク痛む程度ですが、
5~10年かけてジワジワと悪くなり、
慢性すい炎と診断されると、
禁煙、禁酒、そして揚げ物もタブーとなります。
さらに進行すると、
膵液を分泌できなくなるので、
食事後の消化吸収自体が悪くなるので、
食べ物は身に着かず、
そのまま下痢、脂肪便として排出され、
体重が減っていきます。
原因はメタボや他の生活習慣病と同様に、
暴飲暴食、特にお酒の飲みすぎと喫煙です。
糖質オフで健康に注意しているつもりが、
膵臓を傷めていることもあるので、
偏食はせず、程度に炭水化物をとって、
三大栄養素のバランスを保つようにしましょう。