現代人の運動不足が問題視されている一方で、フィットネスやマラソン女子、ヨガ、ウォーキングなど、運動を始める人も増えているようですね。
程度の運動を取り入れることも大事ですが「運動したからいいや~」と、帰宅後の夕食量が増えていませんか?
場合によっては運動効果がゼロになるかもしれないのでご用心!
夜食はどうして太るのか?
夜中にお腹が空いて夜食を食べたり、お風呂上がりのアイス...といった習慣、そして帰宅後21:00ぐらいから夕食を食べるのが習慣化している人は、少々運動を取り入れてもやせないようです。
昔から「夜は8時までにご飯を済ませしょう」と言われていますが、古い話ではなく、やはり人間や動物の生体リズムから見ても、特に21:00以降はあまり食べない方がいいようです。
マウスの場合は、夜行性なので、活動期は夜になるので、人間と昼夜逆転していますが、マウスにとっての非活動期(昼間の眠る時間帯)に食事をさせると、活動期に食事を与えたマウスと同じ内容の食事でも太ってしまうことが研究でわかっています。
その後、非活動期に食事週間のある太ったマウスに運動をさせても、やせるどころか、ますます体重が増えていったそうです。
また、運動してカロリーを消費してしまったのと、非活動期なので食欲を抑えるレプチンというホルモンが作用しにくくなり、食欲が旺盛になる傾向も見られたそうです。
もし、夕食時間が遅いために太ってきて、それを改善するためにジム通いやウォーキングをはじめた人は、さほどダイエット効果は期待できない、と考えるのが得策でしょう。
夜遅い時は血糖値が上りにくいものを
お風呂上がりのアイスや、21:00以降のTVを見ながらのお菓子やビールは、頑張って止めてしまうのが将来の健康のためですね。
しかし夕食自体が遅い時は、抜いてしまうと体力が持たないので、夕食だけ糖質オフにするなど、夜間に血糖値が上らないものを食べるようにしましょう。
ストイックな糖質オフはリバウンドの問題も出ていますが、夕食だけなら問題ないかもしれませんね。
また、眠る前に食べても、問題がないと思われる食べ物も、過去記事でご紹介しているので、ご参考に。
夜遅い食事は他にも太る要素がいっぱい...?
やむをえない場合を除いては、夕食は早く済ませることがベストですが、前述以外にも、夜の食事が遅いと、太る要素が多々あります。
- 食欲抑制ホルモン「レプチン」が効きにくくなり、エネルギー消費が低下し、食欲が抑えられなくなる。
- 副腎皮質ホルモンが増えて、食欲が旺盛になり、肝臓で脂肪合成が進んでしまう。
- 血中のインスリンが増えて、脂肪合成が進みやすくなる。
- カラダの深部の体温が下がり、活量も低下し、結果エネルギー消費も低下して、冷え症や太りやすい体質に。
- 末梢神経などの体内時計が狂い、代謝リズムが異常になり、太りやすい体質に。
これらは『生理学』や『生化学』といった学問上でも言われていることです。
神経質になる必要はありませんが、私たちが意識していなくても、カラダは上記のようなメカニズムになっているので、できる範囲で注意しておきたいですね。