今や糖質オフは当たり前のようになってきましたが、ストイックに実行している方は、リバウンドしやすいかも? という新たな研究発表がありました。
ダイエット効果は科学的に見ても確かに速いようですが、長期的な健康を考えると...!?
糖質オフはどうしてすぐに効果が出るの?
糖質オフは、医師が考案した『ケトン体ダイエット』(ケトジェニック・ダイエット)が数年前にヒットして、その後、定着し、食品メーカーがこぞって糖質オフの製品を発売するなど、今や常識化してきましたね。
いつもの食事からご飯やパンなどの主食を抜くだけで、お肉などを我慢せずに食べられるので、取り入れやすいのも魅力です。
糖分たっぷりのスイーツや果糖入りの果物はタブーとされていますが、RIZAPを始めたとした糖質オフのスイーツもコンビニなどで買えるようになり、筆者も個人的によく利用しています。
いつもの食事から炭水化物を徹底的に抜くと、糖質オフをはじめた初期の体内では、ケトン体が血中に高いレベルで現われるので、食欲が抑えられやすいという特徴があります。
ストイックに糖質オフを続けていると、体内は高ケトンの状態になり、それが慣れてしまうので、ケトン体が出ていても食欲が抑えられなくなり、食事量が戻ってしまうそうです。(国立健康・栄養研究所調べ)
しかし、脂質異常症やメタボリックシンドローム、糖尿病などと診断された方が、一時的に糖質オフの食事制限をして体重や体脂肪を落とすには問題ないようです。
糖質がおさえられるので、インスリンが低く保たれ、インスリン抵抗性のある人には意味ある食事療法になるのです。
通常体重の人が健康・美容目的で行うのが問題?
マウスでの実験段階ですが、普通体重のマウスが糖質オフの食事をしても、高脂肪食を食べても、肝臓にたまる脂肪は同程度だったそうです。
これにより、健康な人が、健康や美容目的で糖質オフダイエットを続けると、脂肪肝のリスクが出てくるかも? ということです。
筆者は個人的に、軽度のグルテン不耐性なので小麦製品は糖質オフ麺やブランパンを愛用しています。
また白糖の入ったスイーツは頭痛の原因になるので、糖質オフスイーツも、筆者にとってはありがたい存在ですが、ストイックな糖質オフはしていません。
ご飯は冷めた状態でいただくと、レジスタントスターチが出てきて、食後高血糖が抑えられることがわかっていますし、炊き立てご飯も、緑茶と一緒に食べるようにすると糖尿病などのリスクが低減されることがわかっているので、そういった情報と組み合わせて糖質オフを利用するといいでしょう。