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不眠はウエストが太くなる?最新イギリスの睡眠研究

熱帯夜が続く8月は不眠になりやすいですね。

夏は「さほど食べていないのに太る」という方も多いですが、もしかしたら不眠も原因の1つかもしれません。

先月(2017年7月)発表された、イギリスのリーズ大学の睡眠研究では、「不眠はウエストを太くさせる」ということがわかっています。

最新の睡眠の科学はどうなっているのでしょうか?

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6時間前後の睡眠ではウエストが太くなる?

リーズ大学の研究では、睡眠時間、食事、体重との関連を調査し、さらに、血圧、血中コレステロール、血糖、甲状腺機能、そして代謝にまつわる健康全体の関連も調査されました。

研究対象は、睡眠時間や食事摂取の記録がわかっている1,615人の成人です。

サブグループでは、血液検査、体重、ウエスト周囲、血圧を調査して、睡眠時間との関連が調査されました。

その結果、1晩の平均睡眠時間が6時間の人たちは、1晩の平均睡眠時間が9時間の人よりも、ウエスト周囲が3cmも大きかったそうです。

また、睡眠が短時間の人は、体重もいっそう重く、HDLコレステロール濃度の低下にもつながっているようです。

食生活の善悪に関わらず不眠が問題?

この研究では、短時間の睡眠と、健康的ではない食事との関連性は、認められなかったそうですが、他の研究では、睡眠時間が短いと、食生活の選択肢の悪化につながる可能性があると報告されています。

体重が増えたり、ウエストが太くなると、肥満などの心配も出てきますし、コレステロール値が高くなると、高血圧など、様々な生活習慣病のリスクが高くなりそうですね。

不眠は糖尿病や代謝系の疾患の発症原因になる可能性がある、と以前から指摘されていましたが、この研究で、それらの説を強化することになったそうです。
※参考:『プロスワン

 

似たような食生活を送っていても、睡眠時間が短いというだけで、太ってしまうのは、残念なことですよね。

人間は眠っている間に成長ホルモンといって、様々なカラダの不調を回復させたり、細胞の生まれ変わりを助けたりするので、睡眠時間は大切です。

忙しくて、睡眠時間を削って仕事をしている人もいらっしゃる一方で、ベッドに入ってから、なかなか寝付けない人もいることでしょう。

短時間睡眠の理由は、人それぞれですが、ベッドに入っても寝付けない、いわゆる「不眠症」は非常に問題です。

睡眠を左右する神経の働き

前述のイギリスの研究で、「睡眠時間が短いと太る」ことがわかったので、ここからは、不眠症にならないための食生活を考えてみましょう。

まず、生理学上の脳のメカニズムです。

脳には交感神経と副交感神経が存在しますが、人間は、朝起きてから日中活動するようにできており、それは交感神経が優位だからです。

昼食後や、退屈な本・映画を見て眠くなるのは、日中なのに、副交感神経が優位になって起こる現象です。

そして夜、眠る前は、通常、副交感神経が優位になって自然と睡眠をいざなうものなのですが、悩み事や、不安などの考え事で脳が交感神経優位になり、眠れなくなってしまいます。
悩み事ではなくても、夜遅くまでTVを見たり、ゲームやネットサーフィンをすると、その画面上から発する光で脳の交感神経を優位にさせてしまうので、寝付けなくなります。

これが毎日続くと、神経が昼夜逆転してしまうので、夜は不眠に悩み、そして日中は昼食後以外でも疲れやすく、うとうとと居眠りするクセがついてしまいます。

そうすると思考力も鈍るので、集中力や記憶力も低下してしまいますね。
忘れ物や、些細な仕事や家事のミスも重なり、さらに不安感をつのらせてしまうかもしれません。

睡眠をいざなう生活習慣

お仕事や家事で忙しい方は、まず時間のやりくりくをして、早く就寝できるようにすることが得策ですが、不眠で悩んでいる方は、眠る前に、以下の行動を取り入れてみましょう。

  • 読書
    難しい内容の本や、苦手な分野の本を読むと、すぐに睡魔が襲ってきます。
    また幸せな気分になれる本や雑誌を読むと不安感が去りやすくなります。
    成功哲学や推理小説などは、ワクワク感やハラハラ感で交感神経が優位になるかもしれないので、避けるようにしましょう。

  • 湯船につかった後、冷房の効いた部屋で涼む
    シャワーで済ませると、目が冴えてしまうので、夜はなるべく湯船につかって汗をかくようにしましょう。
    その後、冷房の効いた部屋で涼むようにします。
    人間のカラダには、体温が一度上がってから、下がっていくと、その過程で眠くなるという特質があるので、それを利用するのです。
    ドライヤーで髪を乾かす時も、暑い思いをしますが、その後、涼むのもいいでしょう。

食生活では?

夏は、カレーや香辛料(スパイス)を使った料理が好まれますが、これも夜に食べると、夜眠くなりやすい作用が期待できます。

香辛料などの辛いもの、例えば、唐辛子やわさび、生姜の効いたものは、一時的に体温を上げてから、その後、体温を下げるという作用があります。

前述のように、人間の体温は上がってから下がる過程で眠くなるので、食生活でもそれを取り入れるのです!

そして、眠る前に食事をすることは、おススメできませんが、人間は食後も眠くなるという性質があるので、食べても太りにくいものや、成長をホルモンを促す食べ物を、眠る前に少しだけ取り入れるのもいいでしょう。

食材については、過去記事でご紹介しているので、よろしければご参考になさってください。

忙しい現代では、睡眠時間を6時間以上確保するのは難しいことかもしれませんが、ムダに過ごしている日中の時間は意外と多いものです。

時間の節約も睡眠時間確保につながるので、ダイエットと関連することになりますね。

「不眠は太る」ということを念頭に、時間の節約や、睡眠をいざなう生活習慣を取り入れてみましょう。