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飲酒で糖尿病リスクが下がる?デンマークの最新研究

お酒好きの方に朗報!?
適量を守った飲酒は、糖尿病を下げるかもしれない、というデンマークの最新研究が発表になりました。

日本でも
「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」
厚生労働省の飲酒ガイドラインでも言われていますが、どの程度のお酒なら糖尿病リスクが下がるのでしょうか?

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お酒の摂取頻度と糖尿病リスクの関係

先月(2017年7月)の南デンマーク大学の研究発表によると、お酒の摂取頻度は、糖尿病のリスクの低下と関係があることがわかったそうです。

以前から、適度にお酒を飲む人は、お酒を飲まない人より、糖尿病のリスクが低下するが、お酒を飲みすぎる人は、お酒を飲まない人よりもリスクが大きいといわれていました。

しかし、お酒の量よりも、お酒を飲む頻度や、お酒の種類と糖尿病との研究結果は出ていませんでした。

この南デンマーク大学での研究の対象者は、2007-2008年の時点で18歳以上であった人で、当時実施されたデンマーク健康調査に参加した人たちです。
しかし、飲酒に影響があるため、糖尿病の患者さんや、妊婦、その直近に出産した人は除外されています。
その中から70,551名が対象者とされ、2012年まで追跡調査が行われました。

大人数が対象となった大がかりの調査ですね。

お酒の摂取頻度が週3~4で糖尿病リスクが下がる?

アルコールの摂取頻度を週1日以下、週1-2日、週3-4日、週5-7日にわけて、摂取量は、お酒を5杯以上飲む場合を過剰摂取、そのうえで、1週間でどのぐらいの頻度でお酒を飲むかを質問調査しました。

お酒の種類は、ワイン、ビール、スピリットです。

追跡期間中に、859名の男性、887名の女性が糖尿病を発症しました。
しかし男性では摂取しない人と比べ、お酒を週14杯飲む人は、43%も糖尿病発症リスクが低下し、女性では、お酒を週9杯飲む人は58%リスクが低下していることがわかっています。

飲酒の頻度としては、週1日以下の人と比べ、週3-4日の人は糖尿病の発症リスクが低く、男性で27%、女性で32%低下しているとのことです。

お酒の種類に関しては、週1杯以下の人と比べた結果、
・ワインでは週7杯以上飲む人は、糖尿病のリスクが25-30%ダウン
・ビールでは、週1-6杯飲む人で21%ダウン
・スピリッツでは関連は見られませんでした。
しかし、女性でスピリッツを週7杯以上飲む人は、1杯未満の女性に比べて、糖尿病の発症リスクが83%も高かったそうです。

※参考:『糖尿病学』

女性は男性よりもアルコール分解速度が遅い

デンマークに限らず、日本でも、女性は男性に比べると、アルコール分解速度が遅いと言われています。

日本人女性の場合、アルコールを摂取すると、男性よりも臓器障害を起こしやすいようです。

こうした理由により、女性の飲酒量は男性よりも少なくすることが推奨されています

諸外国の飲酒のガイドラインでも、男性の1/2~2/3程度が適当とされていますね。

日本の飲酒の適量は?

冒頭で述べた、「1日平均純アルコールで20g程度 」が厚生労働省が推奨する1日のお酒の適量です。

20gとは

  • ビール中ビン1本
  • 日本酒1合
  • チュウハイ(7%)350mL缶1本
  • ウィスキーダブル1杯

が目安です。ワインならグラスワイン2杯程度といったところでしょうか。

日本では男女別のガイドラインは決められていませんが、オーストラリアでは男性40gに対し、女性は20gと半量になっている国もあります。

体格の差もありますが、日本人女性は15g程度に抑えるのがいいかもしれませんね。

臓器を守る食べ物

以上により、日本人女性はお酒を飲むと、臓器にダメージを受けやすいこともわかりましたが(デンマークの研究とは別の視点です)、一番ダメージを受けやすい臓器はやはり肝臓でしょう。

お酒だけを飲むのは避け、枝豆や豆腐、ナッツ、チーズといったタンパク質やミネラルが摂れるおつまみも一緒にいただくようにしましょう。
できれば野菜も一緒にいただくのが好ましいですね。

お酒も糖質なので、チョコレートやお菓子類は、糖質過多になりやすいですし、夜のお酒は特に、体脂肪として蓄積されやすいので、糖尿病リスクやダイエット面からも避けるようにしましょう。

 

お酒が飲めない人が、健康のためにお酒をとる必要はありませんが、適量を守って、楽しい飲酒ライフを送ってくださいね。