ポッコリお腹で悩んでいる人は、便秘が原因の「便秘下腹」、中性脂肪など体内の脂肪が原因の「脂肪下腹」の2タイプに分かれることをご存じですか?
この2つのポッコリお腹を改善するのに、乳酸菌入りの食品が役立ち、それぞれ、効果があると思われる菌が違うようです。
ヨーグルトなどの乳酸菌入り食品を食べていても、さほど効果を感じない方は、もしかしたら、選んでいる菌がご自分の下腹とマッチしていないのかもしれませんね。
どういったものがあるのか見てみましょう。
乳酸菌の働き
乳酸菌は、腸の働きを良くし、腸から全身の代謝をコントロールしてくれる機能性があるので、近年、ヨーグルトをはじめとした様々な乳酸菌食品や飲料が登場しましたね。
しかし、乳酸菌やビフィズス菌には、菌によって腸の働きを促すのが得意なものと、脂肪を減らすのが得意なものがあることが、近年の研究でわかってきました。
※ビフィズス菌は乳酸菌ではなく、独立した菌です。
「便秘下腹」の特徴とは?
デスクワークで1日中、座り続けている人や、運動不足の人、そして野菜の摂取量が低く、食物繊維不足の人は、腸への刺激が少ないので、腸が動かず、便秘になりやすくなります。
便が腸内にたまって、ポッコリお腹になっているので、「便秘下腹」と呼ばれます。
そのため腸を刺激してくれる乳酸菌が必要です。
「脂肪下腹」とは?
内臓脂肪や皮下脂肪がたまってきてお腹がたるんでくるタイプを「脂肪下腹」と呼びます。
日ごろから脂っこいものを好んで食べていたり、スイーツ好き、お酒好きの人も、このタイプに入ることが多いですね。
スイーツやお酒などの糖質は、余剰分の糖質が脂肪として蓄積されるので、注意が必要です。
脂っこいものは、酸化した油が体内で過酸化脂質などになり、蓄積されてしまうので、スナック菓子やドーナツ、時間のたった天ぷらや唐揚げ、フライなどの食べ過ぎに気を付けましょう。
「脂肪下腹」には、体脂肪を減らす菌が必要ですね。
「便秘下腹」に効果が期待できる菌は?
便秘下腹タイプの方は、腸まで生きて届くビフィズス菌や、腸の中でビフィズス菌を増やしてくれる乳酸菌に効果が期待できます。
ビフィズス菌は、腸内で酢酸など、強い酸をつくって、腸を刺激し、腸内に水を呼び込んで、便を柔らかくする働きがあります。
便秘の方は、便が固いことも特徴の1つなので、便を柔らかくすることが先決です。
またビフィズス菌は、腸内に悪玉菌がすみにくい環境にしてくれるので、善玉菌優位の腸内環境に整えてくれるでしょう。
以上の働きがあるビフィズス菌や乳酸菌は下記のとおりです!
ヨーグルトや乳酸菌食品のお買い物の際、パッケージをチェックしてみましょう。
- ビフィズス菌Bb-12
よつ葉 北海道十勝プレーンヨーグルト - ビフィズス菌BB536
森永 ビヒダスプレーンヨーグルト - ビフィズス菌BE80
ダノン ビオヨーグルト - LGG乳酸菌
タカナシ ヨーグルトおなかへGG! - 植物性乳酸菌OS株
デルモンテ 濃いラクベジ - クレモリス菌FC株
フジッコ カスピ海ヨーグルト - LB81乳酸菌
明治ブルガリアヨーグルト - ラブレ菌
カゴメ ラブレ
「脂肪下腹」に効果が期待できる菌は?
脂肪の多い食事は、どんなに素晴らしい機能性のある食品をとっても、効果があらわれにくいものなので、極力、食生活の改善が望ましいです。
しかしすぐに脂肪の多い食事をやめても、蓄積された脂肪は、なかなかカラダから消えてくれませんね。
そこで、脂肪の吸収を抑えてくれる菌や、脂肪の燃焼を高めて体脂肪の蓄積を抑えてくれる菌を摂取しておけば、徐々に効果があらわるかもしれません。
- ビフィズス菌BifiX
グリコ 高濃度ビフィズス菌飲料 BifiX1000 - ビフィズス菌B-3
森永 ビースリー - ガゼリ菌SP株
雪印メグミルク 恵ガゼリ菌SPヨーグルト - LP28乳酸菌
高原安瀬平乳業 LP28植物乳酸菌ドリンクヨーグルト - 乳酸菌CP1563株
アサヒ飲料 カラダカルピス
一方で、ヨーグルトは乳製品なので、日本人の体質にはあわない、という説もあります。
2週間ほどためしてみて、改善されない場合は、野菜ジュースなど、他の乳酸菌入りの食品に変えてみるといいでしょう。
ただし、食生活の基本は、バランスのとれた食事です。
「便秘下腹」は野菜不足も原因の1つですし、「脂肪下腹」も揚げ物やスイーツなど、どちらのポッコリお腹も、悪い食習慣が原因です。
近年は機能性表示食品が増え、パッケージにもわかりやすく表示されていますね。
ご自分のカラダと相談して、賢く選択してみましょう。