栄養ミステリー

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脂肪が燃える体質は朝と夜の生活リズム調整から

ダイエット中にはカロリーが気になるものですが、1日の総摂取カロリーが同じでも、朝、昼、晩のどこでカロリーの高いものを食べ、どこでカロリーを抑えるかで、脂肪の燃焼作用が違ってきます。

日本人は夕食に重きを置く傾向がありますが、それを昼にチェンジするだけでダイエット効果が高まるかもしれません!?

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人間の体内時間を知ろう!

 早稲田大学先進理工学部の研究によると、朝の時間帯に脳とカラダをきちんと目覚めさせ、夜はしっかりと休む、という日中の活動と夜の休息リズムを整えるだけで、体内の糖や脂質の代謝が促され、太りにくい体質になっていくようです。

朝や日中の時間は、

  1. 起きるとすぐに太陽の光を浴びる
  2. 朝食をとる
  3. 日中はこまめに動くよう心がける

    夜の時間は、
  4. 夕食は朝食から12時間以内にとる
  5. 夜10時以降(できれば9時以降)は絶対に食べない
  6. 寝る前30分にはTV、スマホ、PCは見ない
  7. 睡眠を十分にとる

この7つが理想的な人間の生活リズムだそうです。

人間の脂肪細胞は21:00以降に蓄積されることで知られていますが、やはり最新の研究でも、「夜9時以降の食事はタブー」のようですね。

 各器官に備わる体内時計

 人間のカラダは、食事から栄養を取り入れた後、胃や腸、肝臓、膵臓、筋肉、血管などの各器官や臓器、組織などにその栄養を送り込みます。

それぞれの器官や組織には体内時間が備わっているので、時間がぴったりとあうと代謝がスムーズに進み、太りにくい体質をキープしたり、疾患予防となったり、集中力やヤル気がキープできたりします。

各器官や組織の体内時間も脳が管理しており、「脳の時計」とも呼ばれる中枢時計が存在しています。
中枢時計は、脳内の視神経が集まる視交叉上核(しこうさじょうかく)という場所に存在し、カラダの各器官に処理する時間を命令しているのです。

しかし、脳の時計も、体内時計も、約25時間周期と考えられており、毎朝、余分な約1時間をリセットする必要があります。
そのリセットが、前述の「1.朝日を浴びる」「2.朝食をとる」なのです。

この時間が毎日少しずつズレるとカラダに様々な不快感や不調、そして病気へとつながっていくので、朝時間は大切ですね。

体内時計が狂うとどうなるの?

現代のお仕事は、IT企業ではなくても、オフィスではパソコンでの作業が中心になっていますね。

またスマホは今や必需品となっており、持っていない人を探す方が大変なほど普及しています。

しかしパソコン、スマホ、そしてTVの光はかなり強く、日中だけでなく、帰宅後の夜間も必需品となっているため、脳がなかなか夜の生活リズムの体内時計にあいにくく、不眠症の人が続出しています。

また平成27年国民健康・栄養調査によると「朝食の欠食率」は男性で30~39歳が最も高く25.6%、女性では20~29歳が最も高く25.3%となっています。

朝食を抜いてしまうと、脳やその他のカラダにエネルギーが供給されないので、体温も上昇せず、集中力が欠けてしまい、日中も効率のいい活動ができないことになるので、体内活動の意味でも朝の生活リズムは大切になってきます。

夜は脂肪を蓄える時間

夜は21:00頃から脂肪を蓄える時間帯に入るので、その時間帯には食事は済ませておきたいものです。

また日本人は、夕食にごちそうを食べるケースが多いので、昼食を豪華にし、夕食は脂質や糖質の少ない、シンプルなものをいただくようにしましょう。

各国の欧米系の食事も夕食が豪華ですね。

お肉や揚げ物、そしてスイーツ好きの方は、日中に食べるようにし、脂肪が一番燃焼される17:00ぐらいまでにカロリーの高いものは食べ終えるようにしておけば、ムリにガマンする必要はないでしょう。

 

ポイントとしては、

  • 朝はタンパク質食品や野菜を中心に、必ず何かお腹に入れる。
  • 昼間は糖や脂質が燃焼されやすいので、カロリーが少々高いものを食べてもOK!
  • 夕食はカロリーの高いものを避け、魚介類や野菜を取り入れた食事を朝食から12時間以内にとり、21:00以降は食べないようにする。

この3つが守れれば、ストイックなダイエットをせずとも、生活リズムが整い、太りにくい体質に近づくでしょう。