季節の変り目になると多くの人がネガティブ思考で悩みますね。
特に9月は新学期が始まり、ビジネスパーソンであれば上半期が終わる月なので悩み事が増えがちです。
しかし人によっては常にポジティブ脳を維持できています。
この差は何なのでしょうか?
社会のIT化でネガティブ脳の人口が増えている?
東邦大学医学部の脳科学研究によると、ここ10数年ほどで、社会のIT化による生活が余儀なくされているので、ネガティブ思考に陥っている人口が増えているようです。
わからないことがあればすぐにネットで検索すれば解決するので、行動範囲が狭くなり、その上、パソコンやスマホからのブルーライトが脳のセロトニン分泌を妨げているのです。
ポジティブ脳を維持するセロトニン
気分が落ち込んだり、イライラしたり、必要以上に慎重になったり、といったネガティブ思考は、性格の問題と思われがちですが、日頃食べている食事内容の影響も大きいようですね。
自分自身も含め、ネガティブに物事をとらえてしまう人を観察すると、野菜不足で炭水化物やスイーツが大好きな人が多くありませんか?
特に白く生成された砂糖は、脳が幸せを感じたり、安眠に必要なセロトニンの分泌を妨げます。
セロトニンの分泌に必要なナイアシンなどのビタミンB群が、糖質を代謝することに使われてしまうので、その結果、セロトニンの分泌量が減ることになるのです。
セロトニンは脳内に存在する物質の1つで、脳を覚醒し、ヤル気や集中力などの意欲を高め、平常心を維持し、そして様々な痛みを感じにくくする、などの働きがあります。
糖質オフは主にダイエットの食事療法で注目を集めていますが、ネガティブ脳の改善にも役立つかもしれませんね。
しかし糖質は完全にカットすると、グルコースやエネルギー源が不足するので、バランスよく摂ることが大切です。
セロトニンの分泌を促す栄養成分
- トリプトファン
セロトニンの材料は、必須アミノ酸の1つであるトリプトファンが代表的です。
納豆や豆腐などの大豆製品や乳製品、牛肉、バナナに含まれています。 - ビタミンB群
セロトニンの合成にはビタミンB6やナイアシンなどのビタミンB群も必要です。
赤身魚(マグロ、カツオ)、豚肉、ニンニク、生姜、キノコ類、バナナに含まれます。
セロトニンの分泌を促す食事例
- バナナと豆乳(牛乳)のスムージー
バナナと豆乳(牛乳)が入ったミックスジュースなども美味です。 - 合挽ミンチのハンバーグとキノコのソテー
ハンバーグにはニンニクも入れてみましょう。 - 厚揚げや揚げ出し豆腐
生姜醤油でいただきましょう。 - カツオのたたき
薬味に生姜を使うのが王道ですね。 - 鉄火丼(マグロの海鮮丼)
豚汁などを副菜に。
食事例は単品でご紹介していますが、食事の際に、他のお料理も一緒にバランスよく取り入れてみてください。
ネガティブ脳に陥らないために、パソコンやスマホをやめたいところですが、仕事やプライベートで必須アイテムですよね。
ブルーライトのカラダや脳への影響や、わからないことをネットですぐに知れる利便性の影響を知っておけば、食生活で予防や改善ができるかもしれません。
IT化社会を生き抜ける食生活を送っていきましょう。