20~30代の頃は髪が多く過ぎて悩んでいたのに、30代後半からは、女性ホルモンなどの影響で髪のボリュームがなくってくる女性も多くなります。
男性の薄毛は、額周りの髪から抜けていきますが、女性の場合は、頭皮全体でまんべんなく抜けるので、パッと見は目立ちません。
しかし加齢と共に、頭皮が透けて見えるようになり、ボリュームがなくなってきます。
秋は抜け毛の季節なので、きちんと新しい髪が生まれ変わるよう、食事面から注意しておきましょう。
秋はなぜ髪が抜けやすいのか?
多くの動物には、1年で1度か2度、体毛が大量に抜けて、新しく生え変わる時期があります。
特に秋は、多くの動物全体が抜け毛の季節を迎えており、ヒトにもその遺伝子が残っていると考えられています。
こうした遺伝的要因の他に、秋の抜け毛は環境的要因もあります。
それは、偏った食生活による栄養不足や夏の疲れ、ストレス、紫外線ダメージなどがあります。
秋はちょうど夏の疲れが出てくるので、それが髪にも影響しているようです。
「神経質な人ほど禿げる」
という言葉の真意はわかっていませんが、あながちウソではないようですね。
一般に、健常者の抜け毛は、毎日50~70本ほどと言われており、一定のサイクルで生え替わりを繰り返しています。
※人によって毛髪量が違うので、100本前後という説もあります。
それが秋には少し増えて1日200~300本の抜け毛があるようです。
頭皮の健康は栄養バランスが左右する?
30代後半から、加齢と共に、髪のハリやコシがなくなっていき、パサつきやすくなります。
その上、季節に関係なく加齢による抜け毛も増えてくるので、そのまま薄毛にならないよう、頭皮の健康を考えましょう。
まずは栄養バランスの乱れを整えることです。
髪を造る材料となるタンパク質は必須です。
髪の生まれ変わりには、タンパク質と共に、新しい細胞を造る働きがある亜鉛と、細胞を活性化させるビタミンAを一緒に摂るといいでしょう。
髪を造るは、主にケラチンというタンパク質になります。
また、髪や頭皮を健康に保つビタミンB群の1種ビオチンも補っておきましょう。
タンパク質+亜鉛+ビタミンAを含有する食材
この3つが一緒に摂れると便利ですよね。
- 卵
- 牡蠣
- 鰻
- 牛肉の赤身
- ラム肉
- 豚レバー
これからの秋・冬の季節は牡蠣が美味しくなるので、牡蠣の味覚を楽しみながら、美髪と頭皮のケアができるでしょう。
ビオチンを含む食材
- レバー
- 卵(特に卵黄)
- 大豆
- ナッツ類
レバーと卵は、前述の「タンパク質+亜鉛+ビタミンA」も含むので、取り入れてみましょう。
卵は朝食などで取り入れやすいですし、レバーは貧血予防や、月経時の鉄不足も防ぐので、進んで摂るようにしましょう。
4つの美髪栄養成分が揃うメニュー例
- すき焼き
牛肉をメインの鍋物ですが、焼き豆腐も入れると大豆製品も一緒に摂れますね。
ねぎや春菊など、緑の濃い野菜も一緒に煮込みましょう。
関西風に卵でいただくとビオチンも摂取できます。 - 牡蠣の卵雑炊
牡蠣から美味しいエキスが抽出される秋冬の味覚!
卵でとじて、春菊やネギ、をトッピングしましょう。
ラムは最近、一般のスーパーのお肉売り場でもよく見かけるようになりましたね。
匂いが気になる方も多いと思いますが、緑黄色野菜などをプラスしていただいてみましょう。
レバーも苦手な人が多い食品ですが、月経時は普段よりも鉄を多く摂る必要があるので、その時期にあわせて取り入れてみてください。
美髪と月経の悩みが同時に軽減されるかもしれません。
女性は抜け毛一つとっても、女性ホルモンが影響してきますね。
しかし、今の時期の抜け毛は季節的なものもあるので、ショックを受けず「美髪に生まれ変わるチャンス」と心得て、栄養補給しておきましょう。