女性にとっての健康や美容、ちょっとした不調や病気に至るまで、ほとんどが女性ホルモンが影響しているといってもいいぐらい、理解難しいホルモン。
女性の体調は、女性ホルモンの影響で1週間ごとに変わり、4サイクルで成り立っていると考えられています。
この4つのサイクルで肌も気分も絶頂期なのはいつか?
イライラや肌荒れになりやすいのはいつ?
などの仕組みが予測できれば、自分の嫌な面との向き合い方も理解できるかもしれません。
女性ホルモンの4サイクル
女性のカラダはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2大女性ホルモンが影響して、波があると言われています。
月経のスタートを1週目とし、4サイクルの特徴を見てみましょう。
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1週目(月経期)
月経の開始日から1週間、女性ホルモンの分泌がないので、心身ともにブルーな状態になりやすい時期です。 - 2週目(卵胞器)
月経が終了するとエストロゲンの分泌が上昇し、心もカラダも元気が出やすい時期です。
モテ期とも言われ、肌も髪もつややかになる、女性らしい魅力にあふれるでしょう。 - 3週目(黄体期前期)
2週目の終わりごろに「排卵」があります。
それを期にエストロゲンの分泌が減っていき、プロゲステロンの分泌量が増えてきます。
大きな体調の崩れはありませんが、だんだんとこの周期の終わりごろからエストロゲンの分泌も減ってきます。
※ここでいう「周期の終わりごろ」は、一般の週末(土日など)を指しているわけではありません。 - 4週目(黄体期後期)PMS
いわゆるPMS(月経前症候群)に陥りやすい週で、イライラしやすい時期です。
2つのホルモンの分泌が共に低下していくので、心身ともに不安定になりやすいのです。
カラダがむくみやすく、肌荒れやニキビができやすくなります。
また血流も悪くなるので、むくみと重なって太ったように見える場合もあります。
イライラやニキビ、肌荒れがひどい場合は、自分がどのサイクルにいるのか把握できていれば、対処方法もわかりやすいですね。
PMSと月経期をケアする食べ物
PMSと月経期は、心身ともにブルーになりやすいので、人によっては辛い時期ですよね。
月の半分が不調だと、やりたいことがたくさんあっても、それを実現できなくなってしまいます。
そんな時は、食べ物を気を付けるだけでも、気分が和らぎ、肌荒れやカラダの不調も楽になることがあります。
効率よくケア食品を知って、摂取しておきましょう。
- PMS期に役立つ栄養成分と食べ物
月経期よりもブルーになりやすいPMS期はγ-リノレン酸が不足しやすいと考えられています。
それを補える食べ物は、ヒジキ、海藻類全般、ウナギなどです。
また代謝を助け、苛立った神経を鎮めてくれるビタミンB6は、豚肉、大豆、豆類、いわし、カツオなどに含まれています。 - 月経期に役立つ栄養成分と食べ物
月経期は出血で鉄が大量に奪われるので、特に赤身肉やレバー、貝類から摂れるヘム鉄を、ビタミンCと葉酸と一緒に摂取しておきましょう。
ヘム鉄は赤身肉やレバーと魚介類の中でもあさりやしじみ、牡蠣などの貝類に多く含まれます。
ビタミンCは緑黄色野菜やフルーツ、葉酸は緑の濃い葉野菜や海草から摂取できます。ホウレンソウ、モロヘイヤ、小松菜、ニラ、海藻類などです。
女性ホルモンの4サイクルは、女性ならではの自然の摂理です。
しかしPMS期と月経期の2週間が不調だと、月の半分です。
1年にすると半年間...
個人差はありますが、足りない栄養をできるだけ補って、ひどい方は医療機関に相談するなどして、気分よく過ごせる日を増やしておきたいですね。