じゃがいもを使ったお料理は、フライドポテトにマッシュポテト、コロッケ、肉じゃが、と数知れず、とても身近な存在ですよね。
しかし食べ方を間違うとカラダに悪影響を及ぼすこともあります。
上手に摂ると、健康美容食となるので、どんな調理で栄養が損なわれ、そしてどんな調理で栄養価が高くなるのか覚えておくと便利です!
じゃがいもは加熱すると高GI食に!?
じゃがいもは野菜として分類されていますが、加熱すると炭水化物が占めてしまい、多くの炭水化物と同様、単品で食べると高GI食に分類されます。
しかし、パンや炊き立てご飯と違うところは、加熱の仕方によってはビタミンCが補えるところです。
じゃがいもは、ある程度時間をかけて加熱すると、デンプン(炭水化物)が発生する時に、生の状態で含まれているビタミンCを覆って、加熱による消失を防ぐ働きがあるのです。
しかし、フライドポテトやポテトチップスなどのじゃがいも調理では、残念ながらビタミンCは消失しています。
なぜでしょうか?
高温で揚げるフライドポテトよりマッシュポテトを
じゃがいもなどの根菜類は、調理の基本として、水から低温でゆっくり茹でていきます。
じゃがいもの場合は、その過程で、デンプン質から甘みが出てホクホクになり、そのデンプン質がビタミンCを守ると考えられています。
一方のいきなり高温で揚げるフライドポテトの場合、デンプン質が十分に出ないため、ビタミンCはデンプンに守られる前に、ほぼ消失されると考えられています。
フライドポテトやポテトチップスは、生のじゃがいもをそのまま揚げてしまいますが、ポテトコロッケの場合は、一度茹でたじゃがいもを使っているので、その分、ビタミンCは守られているでしょう。
じゃがいものビタミンCを守るメニュー
- ポテトサラダ
- 肉じゃが
- カレー
- シチュー
- ポトフ
- お料理の付け合せには茹でた(蒸した)じゃがいもを!
じゃがいもを薄く切って、金平風にしたり、中華炒めにする場合も、短時間で炒めるので、デンプン質があまり出てこないかもしれません。
冷たいままのフライパンに入れて、低温から火を通すと、いくぶんビタミンCが守られるでしょう。
じゃがいもが高GI食として懸念されるのは、主に、フライドポテトやポテトチップスをさすので、他の野菜や材料と一緒に作る煮物や蒸し物などは、さほど心配はないでしょう。
またフライドポテトやポテトチップスは、嗜好品として、たまのおやつに食べる程度に留めておきましょう。
じゃがいもはパンやご飯に比べるとかなりの低カロリーですね。
諸外国では主食として食されている国も多いので、栄養価を効率よく摂れるよう、うまく取り入れたいですね。