和食のお出汁といえば昆布。
西洋料理でのお出汁といえばトマト。
この2つにはグルタミン酸という共通の旨味成分が含まれ「昆布×トマト」を一緒に摂ると様々な美容&健康作用が高まるようです。
- 「昆布×トマト」共通のグルタミン酸とは?
- 昆布に含まれる他の栄養成分
- トマトに含まれる他の栄養成分
- 「昆布×トマト」の基本だし
- 「昆布×トマト」の基本だしの使い方
- 基本だし以外の「昆布×トマト」食べ方
「昆布×トマト」共通のグルタミン酸とは?
トマトは、イタリア料理やスペイン料理の世界ではお料理のベースとして使われ、“出汁”のような存在として使われています。
和食での“出汁”は昆布をベースに、地域や伝統料理別にかつおや煮干し、干し椎茸が使われていますね。
この昆布とトマトの2大出汁には、共通の旨味成分である「グルタミン酸」が含まれています。
グルタミン酸は旨味成分であると同時に、ヒトの胃にも備わっている成分です。
主に、胃腸の働きを助け、食べすぎを防ぐ作用が期待できます。
また余分な体脂肪の蓄積を防いだり、肌の保水力を保つ作用も期待できるでしょう。
他に、筋肉疲労の予防、免疫力UPなどの作用もあります。
お料理は”出汁”をしっかりととることで、そこから旨味成分が引き出されるので、調理の際、塩分を控えめにしても、味に深みが出て、塩分コントロールにも役立ちます。
昆布に含まれる他の栄養成分
昆布には、内臓脂肪の蓄積を予防する色素成分「フコキサンチン」が含まれています。
この成分は、脂肪細胞から血糖値を上昇する物質の生成を抑える作用もあります。
トマトに含まれる他の栄養成分
トマトは抗酸化作用のあるリコピンがおなじみですが、トマト独自の成分「トマトODA」に、中性脂肪を減らす作用があるので、ダイエットには嬉しい成分ですね。
「昆布×トマト」の基本だし
【材料】作りやすい分量
- 桃太郎トマト 1個
- 日高昆布 10cm
- 水 800cc
【作り方】
- 桃太郎トマトは8等分のくし型にカットし、ヘタを取っておく。(皮や種はそのまま)
- お鍋に水と昆布、1のトマトを入れ、中火にかける。(必ず水から)
- 5分ぐらいたつと、昆布の周りにプツプツとした気泡が現れてくるので、沸騰する前に火を止め、すぐにザルなどでこす。
こした抽出液が「昆布×トマト」の基本だしです。
※ザルにあげた昆布とトマトは旨味成分が抜けていますが、昆布は細かく刻み、トマトは潰して、リゾットなどに入れてお召あがりください。
「昆布×トマト」の基本だしの使い方
和食では、いつもの”昆布×かつお”のお出汁と使い方は同じです。
- お味噌汁
- 蕎麦、うどんなどの麺つゆのベースに
- 出汁巻きたまごに
- お鍋のお出しに
- 煮物のベースに
洋食では、ブイヨンなどの代わりに使ってみましょう。
- カレー、シチュー、ブイヤーベースなどの煮込み料理に
- 肉料理や魚介類のソテーのソースに
- パスタソースのベースに
基本だし以外の「昆布×トマト」食べ方
- カットしたトマトを塩昆布と一緒に
- ミネストローネにブイヨンではなく昆布を入れる
- トマト鍋の出汁に昆布を1枚入れる
昆布もトマトも、身近に手に入る食材ですが、これらを組み合わせるのは、意外ですよね。
特に決まりはないので、「昆布×トマト」の組み合わせでグルタミン酸が倍増できるので、疲れが溜まりやすい時や、食べ過ぎてプヨ肉が気になる時に思い出して、活用してみてください。