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整腸作用の高いセルロースが豊富!おからの美容栄養

数年前から”置きかえダイエット”の代名詞的存在になっている「おからクッキー」の流行で、”おから”そのものの注目度も上がっていますね。
しかし「食べ方がわからない」「昔のお惣菜っぽい」とイマイチ一般家庭では取り入れられていないのも現状です。

”おから”は昔から日本人が食べていた伝統の健康美容食なので、その栄養成分などを知っておきましょう。

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おからは豆腐よりも栄養価が高い?

豆腐を作るときに、蒸した大豆から豆乳をしぼります。
その後の残りカスが”おから”になるのですが、おからはその”残りカス”というイメージだけで「栄養がなさそう」という烙印を押されてしまいます。

しかし”おから”は、大豆イソフラボンが豆腐よりも豊富に含まれています。
大豆の中でも、黒い部分やアクに多く含まれ、そこに大豆イソフラボンが多く含まれていると考えられています。
この部分は、豆腐になるときに取り除かれてしまうので、”おから”の中に残っているのですね。

また、肌のアンチエイジング効果が期待できる成分として知られるサポニンもその中に含まれています。

こうして見ると、おからは豆腐や豆乳よりも「栄養価が高い」ということがわかりますね。

おからの食物繊維はセルロース

おからは大豆のしぼりカスなので、豆腐になるときに、ほとんどの水溶性食物繊維は取り除かれてしまいます。
しかし、整腸作用の高い不溶性食物繊維「セルロース」がちゃんと残っているのです。

セルロースは水に溶けない上、消化酵素の影響を受けない成分なので、整腸効果はもちろん、有害物質を生み出す腸内の悪玉菌を排出に向かわせるのです。
おまけに解毒作用も抜群と言われています。

美腸と体内の解毒ができれば自ずと血流もよくなり、免疫力UPや肌荒れも改善されていくでしょう。

その他の栄養成分

  • オリゴ糖
    オリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やし、前述したセルロースと一緒に、悪玉菌を体外に排出する働きが期待できます。

  • カルシウム
    カルシウムは、骨や歯の主成分でカラダを支えるミネラルですね。二十歳をピークに、その後は加齢とともに骨量は減っていきます。過度なダイエットでカルシウムが不足しないようにしましょう。

  • カリウム
    カリウムは体内の水分量を調整するミネラルです。塩分の摂り過ぎを調整して、体内の余剰分のナトリウムを排出してくれる役割があります。

おからにはこうした、カラダの健康を守る栄養成分が含まれているので、お惣菜や美容おやつなどから取り入れておきたいですね。

ご家庭での”おから”活用法

おからは、スーパーの豆腐コーナーの片隅で見つかるので、ぜひ探してみてください。
また食生活にとりいれやすいパウダータイプのものも製品化されています。

昔ながらのおからの代表料理「卯の花」というお惣菜もありますが、他の素材の味を邪魔せず、簡単にとり入れらる方法をご紹介します。

  • 炊飯や煮込み料理に
    ご飯を炊く時、またみそ汁、スープ、シチューやカレーなどの煮込み料理に大さじ1程度入れるだけです。

  • お料理のつなぎに
    ハンバーグやつくね、肉団子、コロッケ、ニラ饅頭、海老しんじょうなど、肉や魚介類をこねて作るお料理のつなぎにも使えます。

  • 揚げ衣に
    揚げ物の衣には、小麦粉や片栗粉が使われますが、それらの代用として使えます。
  • スイーツやパンに
    パンやベーグル、パンケーキ、パウンドケーキ、クッキー、ドーナツなどの焼き菓子に入れると取り入れやすいです。小麦粉の量を大さじ1杯分減らし、その代わりおからパウダーを大さじ1プラスするだけです。

昔ながらの「卯の花」のお惣菜だと、好き嫌いも別れるところですが、このような取り入れ方なら、おからの栄養成分をムリなく補給できるでしょう。

カラダが冷えてくると、女性は便秘になりやすい人が急増します。
そのためにも”おから”に含まれるセルロースで予防しておきましょう。