冷たいご飯など、冷めた炭水化物から摂取できるレジスタントスターチに続き、「レジスタントタンパク」の注目度も上がってきていますね。
このレジスタントタンパクは、秋冬の煮物でおなじみの高野豆腐に含まれています。
レジスタントタンパク、そして高野豆腐の隠れた実力とは一体どういうものなのでしょうか?
「高野豆腐」とは?
高野豆腐の食感が苦手な方も多いですが、豆腐に比べて栄養価が高くなっているので、「食べず嫌い」を克服するにはこの記事が役立つかもしれません!?
高野豆腐は豆腐を練って固め、その後、乾燥させる過程で、タンパク質量は豆腐の約9倍にも増えています。
そのタンパク質は大豆イソフラボンをはじめ、注目のレジスタントタンパク、セリンといった、整腸作用や、乾燥肌対策に必要となる成分の含有量が高くなっているのが特徴です。
このように、高野豆腐は通常の”豆腐”よりも加工過程で栄養価が高くなっているので、秋冬の煮込み料理などでも食べておきたいですね。
レジスタントタンパクとは?
レジスタントタンパクは、食べるとそのまま腸に達し、胆汁酸と結びつくという特徴があります。
そのため、脂肪が体内に吸収されないうちに、体外へ排出してくれる効果が期待できるのです。
別名「レジスタントプロテイン」とも呼ばれています。
この体内での動きは、タンパク質でありながら、食物繊維と似たような働きをすることから、冷たいご飯にすると現れるレジスタントスターチと共に、注目されています。
高野豆腐に多く含まれていますが、他に、おから、酒かす、蕎麦にも含まれています。
セリンとは?
アミノ酸の一種で、高野豆腐のタンパク質内にも含まれています。
セリンを食品から摂取すると、体内でシステインという物質に変換され、肌や髪、爪などの細胞の生まれ変わりに役立つでしょう。
またメラニンの形成を抑制する働きもあり、シミ予防や美白にもいいでしょう。
肌の角質層にも存在し、乾燥肌を守る働きも期待できます。
高野豆腐のオススメ食べ方
高野豆腐を、乾燥したまま、フードプロセッサーなどであらびきにしておくと、水で戻す時間も短くすみます。
- ハンバーグのつなぎに
- 肉食を控えたい方は、ひき肉の代わりにも使えます。
・マーボー豆腐、肉味噌、ピーマンの肉詰めなど
ひき肉を使ったお料理は、豊富にありますが、1/4~1/2の量を、あらびきにした高野豆腐に置きかえると、レジスタントタンパクが補え、そして肉食からの脂質が体内に吸収される前に排出できるので、お肉を食べながらダイエットしたい人にはピッタリです。
また、こうした食べ方だと、高野豆腐のスポンジみたいな食感が気にならないので、おススメです。
高野豆腐の食感が気にならない方は、伝統の煮物などでそのままお楽しみください。
高野豆腐は、日本が誇る、伝統の保存食ですが、近年注目のレジスタントタンパクが豊富に含まれているので、これから消費率が伸びていく食材になるかもしれませんね。