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秋冬に出会えるピンクの「紅芯大根」で抗酸化力UP

秋も深まってくると、根野菜が充実してきますね。
大根も白いものは、年中出回っていますが、赤、黒、黄色、そしてカットすると中が赤い「紅芯大根」(こうしんだいこん)などに出会えます。

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「紅芯大根」とは?

紅芯大根は、文字通り、芯が赤い大根で、カットしない状態だと、黄緑色の蕪のような形をしています。
しかしカットすると、美しい濃いピンクの根輪が現れ、お料理の彩りや、京都の”千枚漬け”などに利用されています。

この濃いピンク色は、一般の白い大根にはない栄養成分が含まれています。
その正体はアントシアニンで、強い抗酸化力を持つので、免疫力UPや、体内の活性酸素を除去するパワーなどを持ち合わせています。

アントシアニンは、瞳の中のロドプシンに働きかけ、視筋力をUPさせる作用も期待できるので、疲れ目対策にもいいでしょう。

大根ならではの消化酵素も豊富

大根には、品種に関わらず、

  • デンプンを分解する「アミラーゼ」(別名:ジアスターゼ)
  • タンパク質を分解するプロテアーゼ
  • 脂質を分解するリパーゼ

この3つの消化酵素が含まれています。
この消化酵素を有効に体内で活用するには、生で摂取することが望ましいのですが、白い大根だと、苦く感じることが多いので、生でも甘味のある紅芯大根なら、取り入れやすいでしょう。

紅芯大根の歴史

お漬物が好きな方は、京都の”千枚漬け”で紅芯大根の存在を知っているかもしれませんが、まだまだ一般には知らない方が多いでしょう。

しかし、品種改良されたものではなく、中国では古くから「心里美(シンリメイ)」という名の大根として、色彩が美しいことから、祝い事の料理で使われていました。
また、諸説はありますが、紅芯大根自体の原産国は中国だと考えられています。

日本には中国から伝わっており、平安時代頃には京都や奈良で栽培されていたという説もあるようです。

見た目通り、高貴な野菜の1つと言えそうですね。

紅芯大根の取り入れ方

加熱するとせっかくの消化酵素が消えてしまうので、そのまま薄くスライスしたり、千切りにして、サラダや洋食の彩りに使うといいでしょう。
秋冬のフランス料理の付け合せにもよく使われています。

また”大根おろし”にすると、独特の濃いピンクの色彩が楽しめるので、鍋物の薬味や、焼き魚に、一般の白い大根とともに、紅白で楽しんでみましょう。

消化酵素は消えてしまいますが、もちろん加熱調理でも楽しめます。
一般の大根同様、加熱すると甘味が出ますが、煮込み料理に使うと、他の食材に色素が移ってしまうので、別に茹でて、シチューなどのトッピングに利用してみましょう。

「酢ベジ」として甘酢に漬けておくと保存食にもなり、酢との化学反応で、紅色が一層鮮やかになります。

過去記事で、作り方をご紹介しているので、ぜひご覧ください。

紅芯大根は、旬の時期しか出会えない野菜ですが、11月から2月頃にかけては、一般のスーパーでも買えることがあるので、野菜コーナーをチェックしてみてください。

美しい紅色で免疫力や抗酸化力がUPされるので、風邪予防にもなるでしょう。