秋冬に美味しい芋類の1つに里芋がありますね。
数年前にハリウッド女優のオリヴィア・マンさんが「日本の芋でシワが消えた!」と発言したことから、里芋は、世界の美容セレブの健康&美容食とし、注目度が上がっているようです。
里芋は日本では縄文時代から食べられていたという記録もあり、米と共に、大和撫子の美肌を守っていたのかもしれません。
里芋に含まれる栄養成分
里芋は、他のイモ類と同様に、加熱すると炭水化物になりますが、高GI食品にはリストアップされていません。
独特のネバネバとした食感はムコ多糖類やガラクタンによるもので、真皮層にあるヒアルロン酸量を守り、秋冬の乾燥肌の予防や改善に役立つ食材となるでしょう。
真皮層が潤うと、毛穴が開いてしまうという悩みも改善に向かうので、”毛穴レス肌”を目指している方や、小じわ対策にもいいですね。
これらのネバネバ成分は皮膚以外の粘膜組織も健康に保つ働きがあるので、免疫力UPにも役立つでしょう。
また、カリウムも豊富なので、過剰に摂取してしまった塩分の体外排出にも役立ち、むくみの改善にもなります。
里芋の由来
里芋は別名「小芋」とも呼ばれていますね。
その名の通り、親芋が存在し、その周りに5~7cm程度の子芋が成っています。
その子芋から孫芋ができるケースもあります。
一般にいう里芋は子芋のことになります。
里芋は、野生種として縄文時代の頃から、日本にも自生していたようですが、人間が発見して、栽培するようになったと考えられています。
平安時代には山ではなく、人が住む里で栽培されていたことから、「里芋」と呼ばれるようになったのが、名前の由来です(諸説あり)。
京都の伝統野菜「タケノコ芋」は、土地柄、親芋から子芋が成らず、そのまま親芋がタケノコのように細長く育つことから、そう呼ばれています。
里芋(子芋)も親芋も、形が違うだけで、成分や味はさほど変わらないのも特徴です。
里芋のレシピをご紹介
今では「イモ」と言えば、じゃがいもが主流ですが、明治初期までは、里芋のことを指していました。
そのため、里芋は、各地で郷土料理が多く残されていますね。
●里芋の牛肉煮の作り方
【材料】2~3人分
- 里芋 300g
- こんにゃく 1/2枚
- 白ネギ 1/2本
- 牛肉 150g
※細切れまたはすき焼き・しゃぶしゃぶ用 - お出汁(水でも可) 500ml
- 砂糖(ラカント・てんさい糖など) 大さじ3弱
- 酒 大さじ3
- 醤油 大さじ3
【作り方】
- 里芋の皮をむき、水でよく洗い流して、ぬめりをとる。
白ネギを5mm幅の斜め切りにする。
白い部分は煮込み用、緑の部分はトッピング用に分ける。
こんにゃくは一口大にカットしておく。
牛肉は、食べやすい大きさにカットしておく。 - お鍋に里芋と水を入れて火にかけ、煮立ったら、こんにゃくを入れ、15分ほど中火で煮る。※煮立ってから15分
- その後、牛肉を広げながら入れ、牛肉の色が変わったら、キッチンペーパーを広げて落し蓋にし、中弱火でさらに5分煮る。
- 火を止め、30分~1時間ほど寝かして、味を浸み込ませて出来上がり。
いただく時は、再度、温め直してくださいね。
小じわや毛穴の開きは、できてしまうとケアや改善が大変なので、旬の里芋を取り入れて、食生活からケアしておきましょう。