私たちのカラダは、病気や肌荒れなど様々な不調と日々、免疫細胞が闘っていますが、その原因を作っている主犯格が活性酸素の一部である「一重項酵素」です。
「活性酸素」と一くくりに言わることが多いですが、実は種類も様々です。
その中でも、「一重項酸素」は、知らない間に肌荒れや病原菌を蝕んでいて、紫外線によって発生すると考えられています。
「一重項酸素」が体内に増えてくると、まだ20代でも肌のゴワつや、表情ジワなどができて「若年層の老け見え」と化してしまいます。
予防策はあるのでしょうか?
紫外線によって発生する「一重項酸素」
一重項酵素とは、皮膚が紫外線をあびると、皮膚の細胞から発生する酸素のことです。
特に肌はダイレクトに紫外線の影響を受けやすいので、肌弾力を支えるコラーゲンなどの皮膚組織が崩れやすくなります。
これにより、肌のキメも粗くなって、20代の「老け見え」が生じます。
また一重項酵素に関しては、紫外線対策にいいといわれている、ビタミンCとEも効きにくいと考えられている困りものなのです。
「一重項酸素」予防にはビタミンA
一重項酵素からのダメージ予防としては、体内でビタミンA様に働く、カロテノイド類が有力だと考えられています。
中でもカロテノイドの1種である「アスタキサンチン」が一重項酸素を除去するパワーに優れています。
近年、様々な化粧品メーカーなどからアスタキサンチン入りの化粧品やサプリメントが発売されているので、外側からのケアとして、こうした化粧品で大切な肌細胞を一重項酸素から守れるかもしれませんね。
アスタキサンチン の一重項酵素の消去力は、コエンザイムQ10の約1,000倍とも言われるほど強力なようです。
アスタキサンチンほか、体内でビタミンA様に変わる食べ物
アスタキサンチンは、赤みの強い魚介類や植物に多く含まれます。
- 魚介類
サーモン、カニ、エビ 類
アスタキサンチンはカニやエビの甲羅に多く含まれています。サーモンに多いのは、鮭が餌としてエビを食べるため、身がその影響でサーモンピンク色になり、そこからアスタキサンチンが採れると考えられています。 - 野菜・果物
トマト、ニンジン、カボチャ、柿など
野菜や果物は、アスタキサンチンではなく、同じくカロテノイド類の1種、β-カロテンによるものです。β-カロテンも体内でビタミンA様に働くので、しっかりと摂取して、一重項酵素の排除につなげたいですね。
秋冬になると紫外線ケアを怠りがちですが、ウィンタースポーツを楽しむ方は特に注意が必要ですね。
これからカニのおいしい季節になりますし、サーモンも天然の「秋鮭」が旬です。
鍋物などで、大いに堪能して、一重項酵素の除去にも努めましょう。