栄養ミステリー

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冷えは中性脂肪を蓄積する!? その根拠と予防食

冬は寒さに耐えるために、自然と脂肪を必要します。
脂肪はエネルギー密度が高いので、カラダが寒いと感じた時の、手っ取り早い産熱になるからなのです。

これは脂肪のいい使われ方ですが、カラダが冷えると、代謝が悪くなり、中性脂肪が体内で燃えにくく「太りやすい」という特質もあります。

冷えと冬太りの関係をみていきましょう。

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冷えと冬太りの関係とは?

冷え性は、女性にとっては深刻な問題ですよね。
秋冬は、寒さをしのぐためにカラダが脂肪を溜め込もうとするので、程度の差はありますが、誰もが太りやすい体質になる時期です。

体重が増えると、汗もかきやすく、冷えが改善されそうな気がしますが、その増えた分の体重は主に中性脂肪で、カラダが冷えていると余計に蓄積されると考えられています。

カラダが冷えると、脂肪が落ちにくく、脂肪のみでは体内で熱を作れないので、脂肪がたまるとカラダが冷えやすくなるのです。

バターやラード、牛脂を思い浮かべてみましょう。
これらは「動物性脂肪」と呼ばれる油脂類の食品ですが、冷蔵庫や冬の暖房を切った状態の室温では、塊となって存在します。
しかし真夏の室温では溶けてしまうので、冷蔵庫に入れなければ保存できない状態になります。

人間も当然のことながら「動物」なので、ヒトの体内の中性脂肪は、動物性脂肪と同じように、低温では塊になりやすいということです。
すなわち、カラダが冷えて低体温だと、脂肪が固まってしまうので、代謝されることなく、体内に留まるということになるのです。

これが「冬太り」の正体の1つとも言えるでしょう。

この悪循環を断ち切る唯一(?)の方法は、「カラダを温める食材を、体温より高い温度で食べること」になります。(後述します)

冷えると皮膚や手足の末端まで栄養が届かない

カラダが冷えると、全身の代謝も悪くなるため、余分な脂肪も糖質も燃焼できず、ますます太っていくことになります。

前述のように、脂肪は冷えると固まる傾向にあるので、それにより血管を圧迫し、血流も悪くなってきます。

また、手足などの末端が冷えたり、食べ物から摂取した栄養が皮膚や髪(頭皮)にまで回らなくなるでしょう。

「生姜+冬野菜」を体温より高い温度で

「冷え取り食材」として名高いのは、やはり生姜や唐辛子ですね。
しかしこれらの辛味成分は、一時的に体温は上がるかもしれませんが、時間がたつと元に戻ってしまい、結果的には体温を降下してしまう場合もあります。

少しでも、免疫力UPとカラダを温める効果が望める、キノコ類や冬野菜も一緒にいただいておきましょう。

体温より高い温度で食べるには、鍋料理や、スープ、リゾットなどです。
揚げ物も高温の油で揚げますが、一時的なものなので、やはり煮込み料理が王道といえるでしょう。
煮込み料理なら、一度にたくさんの食材が時短で調理できて理想的ですね。

 

年末は、残業などで、ご家庭での食事がおろそかになりがちですが、必要な野菜やキノコ、魚介類がセットされた「鍋セット」や、鍋用のカット野菜もパッケージ化されていますね。

できあいのものよりも、せめてご自宅で「野菜や肉・魚介類などを生の状態から煮込む」という調理工程を経るだけでも、食材の栄養価が高い状態でいただけます。

カット野菜や生の食材がセットになっている「鍋セット」などを適宜利用して、ご自分の体温よりも温度が高いメニューで、冷え改善、そして溜まった中性脂肪を燃やしていきましょう。