栄養ミステリー

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鴨肉の脂質は魚介類に近い?血流改善と冷え予防に

本日からとうとう師走に入ましたね。
縁起のいい食べ物を食べて、新年に向かって健康運もあげておきましょう。

本日は、いつもの肉料理を、少しだけグレードアップして、縁起のいい「鴨」料理についてご紹介いたします。

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鴨肉の特徴

フランス料理の食材では「鴨」は最高級の鳥肉と称されています。
日本でも鴨南蛮や鴨鍋などは高級料理の類に入りますね。
しかし、一般のスーパーでも購入でき、鶏肉よりも少し高い程度で、和牛ほど高価ではないので、ご家庭でも取り入れやすいでしょう。

鴨は近年の「ジビエ」ブームで、鹿肉と並んでよく食べられている肉類ですし、日本では江戸時代から食べられており、鶏肉よりも歴史は古いのです。

鴨肉の栄養成分

鴨肉に含まれる栄養成分は、ビタミンB1とB2が代表的です。
これらのビタミンB群には、糖質や脂肪の代謝を促す働きや、疲労回復作用もあるので、1年の疲れを取るのにピッタリな食材ですね。

また肌にハリを与えるアミノ酸類も多く、野菜と一緒に摂取しておくと、体内でのコラーゲン生成に役立つでしょう。

また血流を改善し、造血の材料となる鉄は100g中4.3gと、牛肉の赤身2.7gよりも多く含まれます。
ちなみに、豚肉や鶏肉の約4倍にあたる鉄量です。
鉄を補給することにより、血の巡りが良くなるので、冷え予防にもいいでしょう。

他に、ビタミンAも100g中15g含まれるので、皮膚や体内の各器官の粘膜を健康に保ってくれるでしょう。

鴨肉の脂質は魚介類に近い?

鴨肉の脂質に関しては、他の肉類と違い、魚介類に含まれる「不飽和脂肪酸」の割合が高いのが特徴です。
※通常、獣鳥類の食肉に含まれる脂質は飽和脂肪酸となります。

不飽和脂肪酸はコレステロールの正常化にも役立つので、鴨肉はダイエットにも嬉しい肉類となりますね。
また鴨肉の脂肪分は低温度でも溶けるので、一度加熱調理して肉に火を通し、その後、オードブルなどの冷製料理にしても脂っこさがなく、美味しくいただけるでしょう。

鴨肉の栄養は香味野菜と一緒に!

以上のように、鴨肉には様々な健康&美容に役立つ栄養成分が含まれていますが、特にビタミンB群は、「アリシン」という成分と一緒に摂るとカラダへの吸収が高まると考えられています。

アリシンという成分は、玉ねぎやネギ類、にんにく、生姜などの香味野菜に多く含まれる成分です。

三つ葉やコリアンダー、シソ(大葉)などにも含まれるので、鴨料理は香味野菜と一緒にいただくと、ムダなく栄養成分が取り入れられるでしょう。

鴨肉の取り入れ方

ご家庭で鴨肉を取り入れるには、鶏肉の代用として利用すれば、メニューに困ることはありません。

外食やお持ち帰りのデリなどで鴨肉を取り入れる場合は、以下を参考にしてみてください。

  • 蕎麦屋では「鴨南蛮」!
  • 鴨の燻製
    スーパーやデパートのハムやサラダチキンのコーナーに並んでいます。
  • クリスマスが近づくと、骨付きチキンと一緒に「骨付き鴨」も購入できます。
  • 大手サンドイッチチェーン
    サ●ウェイなど、健康食材をうたったサンドイッチチェーンで、鴨肉がチョイスできます。
  • レストランで
    こちらもクリスマスが近づくと、鴨のステーキやオードブルが見られるようになります。
  • 和食でも
    懐石料理の食材としても鴨肉はよく使われています。12月はお節料理風のお惣菜としても買えるのでチェックしてみましょう。

鴨は洋食でも和食でも、高級食材として扱われており、縁起のいい食材でもあります。世界各地で鴨にまつわることわざも残されているので、この時期にぜひ堪能しておきましょう。