一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

食欲は環境で違ってくる?食べ過ぎてしまう環境とは

空腹時にスーパーにお買い物へ行くと、何を見てもおいしそうに感じ、余分なものまで買ってしまった...という経験はありませんか?

アメリカのミシガン大学での研究で、ヒトの食欲は、その時に置かれた環境で、違ってくるとの研究報告が発表されました。

年末年始の食べ過ぎ予防に役立つので詳細を見ていきましょう。

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食品の写真やポスターなどは食欲を上昇する

家で朝食をとらない人は、出勤時に空腹を感じ、コンビニやファストフード店の前を通ると、ついつい出社前に何か食べ物を買ってしまいますよね。
またランチ時の飲食店、そして会社帰りのスーパーやデパ地下でのお買い物もしかり。

これを専門的には「食品の合図」といいますが、「食品の合図」は、ヒトの脳や、舌の味蕾(みらい)を大いに刺激し、空腹感がますます上昇して食欲も増長させることがわかっています。

米ミシガン大学での研究では?

ミシガン大学では、こうした食行動を調査するために、学生112名をファストフード店風に改装した部屋と、ビデオゲームを購入できる飲食可能なゲーム店風に改装した部屋とに案内し、それぞれ同じ内容のファストフード店メニューを学生たちに提供しました。
食事内容はファストフード店によくあるチーズバーガーやフライドポテト、バニラシェイク、ソフトドリンクなどです。

この実験に参加する学生は、すでにランチを済ませた状態で、それぞれの部屋に入ってもらいました。

お腹が空いていなくても環境で食欲が増す?

まず、ゲーム店風の部屋で過ごした学生に、ファストフードメニューを提供しても、さほど食べ物に興味を示しませんでした。

しかし、ファストフード店風の部屋(壁に商品ポスターやショーケースに食べ物が並んでいる状態)で過ごした学生のほとんどが、食べ物に興味を示し、平均で220kcalオーバーの食事をしたことがわかりました。

この実験で、ヒトの食欲は置かれた環境で、空腹を感じやすくなり、食欲が旺盛になってしまうことがわかりますね。
※参考:『 臨床心理科学』2017.08.15

この教訓を取り入れて食べ過ぎを防ごう!

どんなに意思が強くても、お腹がいっぱいの時でも、ご自分の大好物が目に入ったら、食べてしまうのは、ある意味、人間の本能なので、仕方がないことかもしれません。

ダイエットにはある程度、自分をコントロールする自制心が必要になりますが、本能に逆らうのはガマンの連続になるので、ストレスになってしまいます。

前述の実験では多くの学生が興味を持つゲーム環境が整えられていましたが、食べ物以外のものに興味を示している状態だと、脳も味蕾も空腹を感じにくくなります。

仕事や読書に没頭していると、寝食を忘れて取り組んでいることもあるので、ダイエットにはそういった環境づくりもいいでしょう。

また女性では「デザートは別腹」、男性なら「飲み会後のラーメン」など、満腹状態でも、周りの雰囲気に流されて、食べてしまうことがありますね。
ママ友や友人とのランチ会や飲み会は、一次会で切り上げる勇気も大切かもしれませんね。

そして「見ると食べてしまう」状況を避けるために、食卓のテーブルでパソコンや仕事、勉強をしない、または、お菓子そのものを買い置きしない、など視界に入らない工夫もいいでしょう。

 

人間の食欲は80%が視界から来る? という説もあるので、食欲に負けてしまう方は、こうした環境づくりで、年末年始の暴飲暴食対策をしてみましょう!