「糖質オフを実行したいけれど、やっぱり炭水化物が好き!」という方々に朗報です。
炭水化物は、オリーブオイルや脂質と一緒に食べると血糖値が上がりにくいことがわかってきました。
地中海食はオリーブオイルが決め手?
数年前、和食が世界無形文化遺産に登録されましたが、その一足前にイタリアやスペイン料理を含む「地中海食」も登録されていましたね。
地中海食は、伝統料理の素晴らしさだけではなく、オリーブオイルや魚介類のEPAやDHAなど良質の脂肪酸が使われることから、パスタなどの糖質を一緒に食べても太りにくいと考えられています。
そうした背景から、医療面でも推奨されているようですね。
オリーブオイルと一緒なら糖質過多でも大丈夫?
炭水化物が大好きな方は、オリーブオイルを加えるだけで、太りにくくなるので、必須アイテムに入れておくといいかもしれません。
脂質はバターやサラダオイル、マーガリンなどを摂りすぎると、太る原因の1つにはなりますが、太る原因の主犯格は糖質です。
この糖質が影響する血糖値に脂質が助っ人となることがわかってきたのです。
『European Journal of Clinical Nutrition』という世界的権威のある医学雑誌に掲載された、糖質と脂質を一緒に食べた後の血糖値変化の統計によると、パンとオリーブオイルを一緒に食べた人は、食後高血糖の数値が極めて低いことがわかっています。
またパンとバターを食べたグループ、パンとコーン油を一緒に食べたグループも、「パンのみ」のグループよりも、食後高血糖の数値が低かったのです。
脂質を抑えるために、パンに塗るオリーブオイルやバターを避けていた方は、カロリー神話はもう昔のことなので、大いに活用してパンを楽しみましょう。
しかし適量を守った時のお話しなので、くれぐれも、大量に食べないようにしてください。
イタリア料理を食べる時はカロリーが高いものを?
カロリー面を心配すると、オリーブオイルであっても、大量に使うのはどうかと思いますよね。
しかし、前述の調査では、特にオリーブオイルに関しては、糖質と一緒にたくさん摂った方が、血糖値上昇が抑えられることがわかっているので、外食でパスタを食べる時は、オイル分が少なく、一見ヘルシーな和風パスタよりも、現地の人が好みそうな、ペスカトーレやペペロンチーノなど、オリーブオイルをたくさん使っているものをいただきましょう。
またオリーブオイルは脂質の中では「加熱に強いオイル」と言われており、他の脂質のように加熱後の栄養成分の消失が少ないと考えられています。
ご家庭でのお料理でも、オリーブオイルを大いに活用させてみましょう。
日本人の体質では、糖質はパンやパスタからではなく、お米でとりたいところですが、お付き合いなどで、カフェやイタリアン、ピザしか選択できない場合もありますよね。
そうした時に、「糖質は油分と一緒に摂ると太りにくい」と思い出し、オリーブオイルを少しプラスして、対処してみましょう。