美容や健康情報に詳しい方は、既にご存知かもしれませんが、カラダが冷えると、体内の中性脂肪が固まり、体外へ排出されにくくなるので、脂肪を溜め込んで太っていきますね。
その体内のカラクリと共に、低温でも溶けるオメガ3系オイルの実力に迫ってみましょう。とってもラクに中性脂肪が溶かせるかもしれません!?
冷え性の人ほど中性脂肪が溶けにくいカラクリ
「冷え性の人ほど中性脂肪が溶けにくい」という事実は、過去の記事でも、何度がご紹介しておりますが、はじめて読まれる方もいらっしゃるので、まず復習しておきましょう。
ヒトの体内には主に、余剰分の糖質の残骸が、中性脂肪となって、カラダに蓄積されるという仕組みになっています。
これは、人間の祖先が、いつも飢餓と闘っていたために、カラダに自然と備わった機能とも考えられており、中性脂肪をエネルギーとして蓄える機能です。
飢餓の時代は、食事がまともに摂れない日も多かったので、この中性脂肪をエネルギーとして使い、生命を守ってきましたが、現代は飽食の時代なので、エネルギーとして使う出番は少なく、どんどん蓄積され、肥満人口が増えていっているのです。
ヒトの脂肪も当然ながら「動物性脂肪」なので、バターや牛脂、ラードの固まりのように、冷えると体内で固まっているのです。
これを溶かさなければ、エネルギーとして使われない上、体外にも排出されません。
そのために体温を上げるものを食べたり、運動が必要となってくるのですが、中性脂肪は、なかなか体外へ出て行ってくれないのが現状です。
オメガ3系オイルの性質が中性脂肪対策に?
そこで、オメガ3系オイルの出番です。
オメガ3系オイルはn-3系オイルとも呼ばれていますが、特に青背魚に多く含まれていますね。海底の温度はかなり低く、それでも青背魚たちは元気に海底の中を泳ぎまわっているのは、彼らが持つ脂肪酸は低温でも固まらないからなのです。
それを証明するかのように、近年の研究で、食用の各オイルを凍らせる実験で、オメガ3系オイル(DHAやEPAを豊富に含んだ魚油や亜麻仁油、エゴマ油)は唯一、氷点下でも凍らないことがわかっています。
つまり動物性脂肪のように、カラダが冷えても固まらず、また固まった他の脂肪の中を浸透していく性質もあるのです。これがオメガ3系オイルが「やせる油」と言われている所以なのでしょう。
オメガ3系オイルの目安量は?
しかしDHAやEPAも脂質の1種なので、摂りすぎはやはり厳禁です。
毎日ティースプーン1杯を目安に、とるといいでしょう。
魚介類だと摂りにくいので、亜麻仁油やエゴマ油を使うと合理的です。
DHAやEPAは加熱に弱いので、魚介類を食べて補う場合は、生の状態でいただくお造りやお寿司、海鮮丼として、または鍋物ように加熱調理後、すぐに食べてください。
亜麻仁油やエゴマ油を利用する場合は、炒め物のオイルとしては使わず、仕上げにかけて食べるようしましょう。
サラダとしてはもちろん、ほぼ無味無臭なので、ヨーグルトやスイーツにかけてもOKです。
ただ、たまに取り入れる程度だと、長年蓄積された中性脂肪は溶けださないので、毎日ティースプーン1杯(5g前後)を1ヶ月以上続けると、体脂肪が減るようです。
漁師の方々に、肥満が少ないのは、毎日食べている新鮮な魚介類のオメガ3系オイルがカギなのかもしれませんね。