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毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

プチうつなどの初期症状で不足している栄養は?

ストレス社会に伴い、うつ病人口が増加し続けていますね。
しかし、同じ仕事や家庭環境などでも、人によって感じ方が違い、前向きに物事をとらえる人は、ストレスを感じないので、うつ病にもなりません。
一方、何でも物事を悪くとらえる人は、イライラや怒りがつもり、やがてストレスが溜まって、プチうつなどの精神疾患の初期症状が出てきます。

近年の研究で、個人の性格もありますが、栄養不良が関与しているのではないか?
という見解が出てきています。

物事を悪くとらえがちな人は、どんな栄養が不足しているのでしょうか?!

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イライラ、プチうつは葉酸とビタミンD不足?

今年(2017年)11月に発表された、オーストラリアの西シドニー大学が主導となった「精神疾患の治療を受ける患者の栄養欠乏」の研究によると、初期症状の頃に、葉酸とビタミンDが不足している人の割合が高いことがわかりました。

先行研究で、統合失調症などの精神疾患とビタミンやミネラルの関係性が研究されてきましたが、精神疾患がひどくなる前の初期段階の頃に不足している栄養成分は追及できていませんでした。

統合失調症などの精神疾患は、世界中で2,100万人以上いると推定されており、精神疾患と診断された人々は、健常者とくらべて、平均寿命よりも15年~20年ほど早く亡くなっていることも統計でわかっています。

そのため、早期発見が非常に重要なので、初期症状の人たちに不足している栄養成分を突き止める必要がありました。

この研究では、2,612名の患者を対象に、血液中のビタミン6種とミネラル10種の濃度が調べられました。

その解析の結果、葉酸とビタミンDの欠乏が著しいことがわかったのです。

※参考:『統合失調症公報

”イライラ”や”プチうつ”など初期症状のころに、これらの栄養補給を十分行えば、うつ病人口の増加を抑えられるかもしれませんね。

若い世代の初期症状は特にご注意!

若い世代に、葉酸とビタミンDが不足すると、精神疾患がひどくなりやすいことも指摘されています。
葉酸不足は、不妊の原因になる栄養成分としても挙がっているので、妊娠適齢期である20~30代の若い世代の方は、不足しないよう、気を付けておきましょう。

前述の研究では、特に他の栄養成分と精神疾患の有意性のある関連は見られなかったようですが、対象者を増やし、大規模研究を行うと、また新たな栄養欠乏が発見されるかもしれない、とのことです。

葉酸、ビタミンDを食事から補おう!

物事を前向きにとらえられている方々は、意識せずとも、緑黄色野菜やキノコ類を好んで食べているのではないでしょうか?

一方の物事を悪くとらえてしまう方々は、野菜やキノコの摂取が不足しているのかもしれませんね。

  • 葉酸を含む食べ物
    緑黄色野菜全般、特に濃い緑の葉野菜に多く含まれています。
    ほうれん草、小松菜、春菊、水菜、ピーマン、ブロッコリー、モロヘイヤ、大根の葉、他にワカメや海苔などの海藻類にも含まれています。

  • ビタミンDを含む食べ物
    ビタミンDは日光浴をすると、皮膚からビタミンDを補うことができますが、冬でも日差しはキツく、紫外線の懸念もありますね。
    食べ物ではキノコ類、特に”干ししいたけ”に多く含まれています。
    またキノコ類は調理する前に、竹ザルなどに並べて、日光で2時間ほど天日干しするとビタミンD量が増えることがわかっています。ベランダや直射日光の入るお部屋があれば試してみましょう。

緑の濃い葉野菜もキノコ類も、冬は鍋物で取り入れやすいですね。
シチューやポトフなどの煮込み料理、和食ではお浸しやごま和えなどで取り入れてみましょう。

この2つの栄養素は、一汁三菜を中心とした一般的な日本の家庭での食事をとっていれば、すぐに不足分は取り戻せるでしょう。
洋食の時も、一汁三菜の理念で、野菜やキノコ類、海藻類が不足しないよう、メニュー構成を考え、少しでもイライラやプチうつから解放されましょう。

 

前述の論文には書かれていませんが、栄養学的に、葉酸はカラダの組織形成や、細胞の発育形成、うつ病改善といった役目があります。
精神疾患が懸念される脳細胞も、葉酸によって細胞の発育形成が見られるので、葉酸が体内に十分存在すると、自然とうつ症状が和らいでいくと考えれます。

不安になったりイライラするのは脳の影響ですし、その脳細胞も日頃の食事から補われる栄養成分が材料なのです。

ご自分のイライラや不安感の改善と、増え続けるうつ病人口を減らすためにも、栄養バランスのとれた食事を心がけたいですね。