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お肉は魚と一緒に摂るといい?飽和脂肪酸の細胞損傷

年末年始のご馳走でお肉を食べる機会が多い人はご注意!

お肉や乳製品を摂取した時に摂取する飽和脂肪酸が、実際に細胞を損傷する様子が顕微鏡で観察されました。
食べ方に気を付けないと、細胞損傷につながるかもしれません!?
そこで観察されたものの正体とは...?

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飽和脂肪酸は細胞膜を凍結させる?

アメリカのコロンビア大学の研究チームが、生きている状態の細胞内の飽和脂肪酸を、顕微鏡で観察することに成功しました。

人間をはじめ動植物の細胞膜は油脂類が関与しています。
ヒトの場合は食事から得た脂肪酸が細胞膜の材料となっていくわけですが、研究チームが顕微鏡から見た状況では、飽和脂肪酸は細胞膜をつくる過程で、細胞膜の一部を凍結したかのようなパッチ状に変えてしまう作用を持つことを発見しました。

一般に、健康な細胞の細胞膜は柔軟性があって、分子も流動性があるのです。

飽和脂肪酸の小さなパッチの量が増えると危険!

人間には60兆個の細胞があると考えられており、飽和脂肪酸を摂ると、全ての細胞に、前述のような様子が見られるわけではありません。

しかしこの極小のパッチ状の凍結したかのような硬い物質が、体内で集まってくると、島のような固まりとなり、やがて肥大化してくる様子も確認できています。

この島のような固まりは専門用語で「クラスター」といいますが、クラスターは体内を動き回らずに肥大化していくので、やがて細胞膜は弾力性をなくし、細胞を損傷しはじめ、さまざまな病気を引き起こすと考えられています。
※参考:『国立科学アカデミー論文集』2017年10月

この事実は、一般に大学機関の『生理学』や『生化学』などの教科書にあるような細胞構造とは違ってくるので、研究者たちにも驚きの発見となったようです。

近い将来、大学機関の教科書も改訂されるかもしれませんね。

お肉は食べない方がいいの?

飽和脂肪酸は、肉類や乳製品(主にバター)から摂れる脂肪酸のことですが、これらを全く食べずに食生活を送るのは無理なお話ですよね。
この研究では飽和脂肪酸のみをクローズアップしているだけで、「食べたらいけない」という注意喚起を促しているわけではありません。

肉類はタンパク質源になりますし、冷え対策に必要な鉄やビタミンB群などの栄養成分も含まれています。

ただ、ジャンクフードばかりの生活、肉食中心で野菜や魚をほとんど食べない人は、前述の「クラスター」が肥大化しやすいので、食生活を変える必要があります。

クラスターを溶解する食べ物とは?

一方、魚油や食物油は不飽和脂肪酸といい、細胞を傷つける動きは見られませんでした。
不飽和脂肪酸は、クラスターと違って、自由に動き回ることができ、そして飽和脂肪酸がつくったクラスターを避けて動き回ることが確認できています。

そして飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸を一緒に摂った場合、不飽和脂肪酸がクラスターを溶解する様子も確認できました。特に魚油がいいようです。

そのことにより、肉類は魚介類と一緒に摂ると、クラスターを形成せずに、堪能できることになりますね。

メインディッシュはお肉料理か?魚料理か?と選ぶことになりますが、お肉を選びたい時は、魚介類を少量だけ取り入れて楽しむと、飽和脂肪酸による細胞損傷の害が少なくなるでしょう。

魚油がオススメですが、オリーブオイルやごま油、米油などからの不飽和脂肪酸も、クラスターを溶解するので、しゃぶしゃぶはゴマダレにするなどして取り入れられますね。

 

お腹につきやすいプヨ肉は、クラスターの仕業かもしれません!?
お肉を食べる時は、倍量の野菜と共に、不飽和脂肪酸(魚油、植物油)の摂取も忘れないようにしましょう。

※マーガリンやファットスプレッドは植物油をベースに作られていますが、「トランス脂肪酸」となり、不飽和脂肪酸と同じような働きはしません。日本ではまだ禁止されていませんが、他国では使用禁止となっているので摂りすぎないようにしてください。