今週のお題「体調管理」
年末年始のお休みに帰省し、同窓会に参加した方も多いことでしょう。
「昔キレイ(イケメン)だったのに...」と残念に思う人がいる一方で、「昔より、今の方がイケてる!」という人もいます。
その見た目年齢の差は、ズバリ血液が流れている「血管年齢」と考えられています。
血管年齢の若返り(アンチエイジング)は、今からでも遅くはありません。
血管のおそうじ(デトックス)をして全身に巡る血液を元気にしてあげましょう!
血管のおそうじに玉ねぎのケルセチンが効く?
アメリカの米国農務省は1970年代から既に、玉ねぎに含まれる「ケルセチン」に注目しており、他の野菜や果物よりも、群を抜いて含有量が多いことがわかっていました。
その量は100g中約20mgです。
ケルセチンはポリフェノールの1種で、強い抗酸化作用で体内に発生した活性酸素を消去して、血管を守ります。
その過程で、血管の中を流れる血液もサラサラにする作用があると考えられています。
ケルセチンは血管の中でも特に、カラダの外側に近い部分(皮膚や頭皮など)や、手足の末端部分に多く存在する毛細血管にまで届くので、血色のよい肌質や、手足の冷えなども予防してくれるのです。
毛細血管とは?
毛細血管は血管の99%を占めるとも言われており、全身はもちろん、各部位にまで広がっています。
その毛細血管の中で血液が循環しているわけですが、ここに食べたものから得られる栄養成分などが運ばれていきます。
しかし、ファストフードや、糖質が高すぎる物、脂っこいもの、食品添加物が入っている加工食品ばかり食べていると、これらから発生する毒素も一緒に血流に乗せて運んでいきます。
またこれらは、毛細血管の中がドロドロに汚れてしまい、「老け見え」という形で、実年齢よりも老けて見えることになるのです。
「毛細血管の機能が落ちる」ということですね。
「毛細血管の機能が落ちる」ことで起こるカラダの不調
毛細血管の機能が落ちると、あらゆる部位の不調につながるので、以下に代表例をあげてみました。
- 肌:シミやシワ、くすみ、クマ、たるみなどが起きやすい
- 肩こり、首こり、背中のいたみなど
- 腎機能の低下
- 足のムクミやセルライトがひどくなる
- 脳機能の低下(記憶力、集中力、認知力)
- 頭痛
- 脳梗塞の恐れ
- 眼精疲労、目の乾きやいたみ、目の充血、かすみ目
- 胃もたれ、胃腸炎、便秘
- 月経痛、不妊、PMS
- 冷え、だるい、疲れやすい、太りやすい
これを予防・改善するために、玉ねぎに多く含まれるケルセチンが役立つようです。
ケルセチンの働きとは?
ヒトはどんなに食生活や運動習慣に気を付けていても、外気の影響やストレスを感じる生き物ですね。
それにより、体内は活性酸素が充満しやすいので、常に、抗酸化力のある食べ物を取り入れて、それらを消し去る努力をしなければいけません。
これに役立つのが玉ねぎに多く含まれる「ケルセチン」です。
ケルセチンを摂取すると、まず、体内に充満しがちな活性酸素を除去、つぎに体内のあらゆる部分で起こる「酸化」を防いで、血管そのものを守ります。
そうすると、毛細血管自体も、そしてその中を流れる血液もキレイになるので、血流によりカラダの隅々にまで栄養が行き届き、体内のあらゆる部分が元気になって、外側の肌もキレイに、末端の手足の先の冷えも改善されていくでしょう。
玉ねぎを含む身近なメニュー
玉ねぎは様々なお料理のベースに使われているので、知らずに食べていることも多いですね。
代表的なものはカレーです。
インド料理系のカレーではなく、特に日本のカレーショップに代表されるカレーライスのベースは、半量近くが玉ねぎで占めています。
またポタージュスープのベースも1/4程度が玉ねぎです。
他に食べやすい玉ねぎメニューは以下の通りです。
- 豚肉の生姜焼き
- ハヤシライス
- ホワイトシチュー
- オニオンスープ
- グラタン
- ハンバーグ
- 酢玉ねぎ
- マリネ
- ステーキやソテーの付け合せ
どこの家庭でも、玉ねぎは常に冷蔵庫にあることが多い野菜の1つなので、血管のお掃除をしたい方は、意識して、少量でも玉ねぎが口にできるメニューを選んでみましょう。
さいごに
今回は、玉ねぎに含まれる「ケルセチン」のみにフォーカスしましたが、玉ねぎは他に、辛味成分の硫化アリルやアリシンと呼ばれる機能性成分も含まれます。
これらも体内の毒素排出や殺菌作用を手伝ってくれるでしょう。
血管が元気で血液がキレイなのは、何よりも基本的な体調管理となりますね。