数年前に少し話題となった「ケイ素ダイエット」を覚えていらっしゃるでしょうか?
ひじきなどの海藻からケイ素などのミネラルを取り入れるダイエットで、密かに続いているようですね。
ひじきは和食食材として、日本人になじみのある海藻で、ダイエット作用だけでなく、ケイ素による抜け毛予防やコラーゲンなどの組織を丈夫にする作用も期待できるようです。
ケイ素は女性の美容アイテムとして大活躍!?
ケイ素はメジャーなミネラルには挙がっていませんが、生命維持に欠かせない微量元素ミネラルの1つです。
そのため、栄養成分としての認知度は低いかもしれませんが、ケイ素が体内で不足すると、抜け毛がひどくなったり、爪が割れやすくなったり、皮膚組織にあるコラーゲンの結成を丈夫にする、などの働きがあります。
ケイ素は美髪成分としておなじみの「シリカ」という別名もあります。
美髪、ネイル、美肌と女性の美容には大切な栄養成分だということがわかりますね。
ケイ素の働き
ケイ素は体内の組織同士をつなげる、セメントのような役割があるので、コラーゲン組織だけではなく、骨や歯がもろくなるのも、ケイ素不足と考えられています。
高齢者の骨粗しょう症対策にも摂取しておきたいですね。
またケイ素は血管にも多く存在しています。
動脈硬化症の患者さんには、総じて、血管のケイ素含有量が少なく、健常者の1/14ほどしか存在しない、というデータもあるほどです。
また加齢と共に、ケイ素は減少しやすくなり、そのため、脂肪を沈着させている可能性もあるようです。
ケイ素はひじき、米ぬかなどに多い
ケイ素は、ひじきを始め、玄米や、米ぬか、きび、など、日本人が古来から食べていた穀類や海藻に多く含まれます。
他に、ジャガイモ、全粒粉小麦粉、カボチャ、ハマグリなどに含まれます。
ハマグリも和食では、お祝い事でよく食べられる貝類ですね。
この中で一番、取り入れやすいのが、ひじきではないでしょうか?
ひじきは他のミネラルも豊富
ひじきは、鉄が豊富で貧血予防や造血に役立ちます。
ただし、ひじきに含まれる鉄は「非ヘム鉄」なので、動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と比べると吸収力が落ちるので、ビタミンC入りの食材と一緒に摂るようにしましょう。
他に、妊婦さんに必要なヨード、精神安定作用が望めるカリウム、カルシウム、マグネシウムなども勢ぞろいしています。
昔の日本人は、今ほど栄養の知識もなく、少ない食材で暮らしていましたが、常備食として取り入れられていたのには、こうした用途を、経験的に知っていたからなのでしょう。
悩み別!ひじきの食べ方
ひじきは、なま物として、ワカメと一緒に魚売り場で見かけることもありますが、ほとんどが乾物コーナーで探せます。
またお惣菜コーナーに行けば、必ずひじきの煮物や和え物が探せるでしょう。
- ケイ素ダイエット食
ひじきと同じく、ケイ素の入ったジャガイモやカボチャでサラダに。 - 鉄補給
貧血予防、造血に!
マグロやウナギなど「ヘム鉄」の多い魚料理と一緒に食べると鉄の吸収率がUPします。 - カルシウム補給
骨粗しょう症対策、お子さまの伸長、歯、爪の健康に
ひじきに含まれるカルシウムの吸収を良くするために、ビタミンDを含む、キノコ類やサケ、青背魚などを一緒に食べておきましょう。 - 妊活に
ひじきと一緒にほうれん草や小松菜など緑の濃い野菜と一緒に、サラダや和え物と一緒にいただきましょう。妊婦さんに必要な鉄と葉酸をセットにして摂るといいでしょう。 - プチうつ対策、イライラ予防
カルシウムやマグネシウムの摂取で精神安定作用が望めるので、対策にひじきが良さそうですね。
ひじき入りの豆腐ハンバーグや大豆の煮豆の具として、大豆イソフラボンと共に、いただきましょう。
さいごに
ひじきは乾物だと1袋200円前後です。
また、ひじきを乾燥させているだけなので、食品添加物も含んでいないので、その点でも嬉しいですね。
コンビニやスーパーのお惣菜コーナーでも、必ずひじき入りのものが探せる万能食です。
ケイ素などのミネラルだけではなく、食物繊維も豊富なので、どんどん取り入れて、髪、爪、骨や歯、美肌、イライラ予防など健康トラブルの改善食に活用しましょう。