今日からいよいよ3月に入りましたね。
まだ寒い日が多いので、冬の食生活を送る人も多いですが、野菜の種類が微妙に違ってくる、楽しい時期でもあります。
個人的に楽しみにしている野菜は春キャベツと新玉ねぎです。
どちらも甘くて瑞々しいのが特徴ですが、本日は、春キャベツにクローズアップいたします。
春キャベツと普通のキャベツの違いとは?
春キャベツは、名前に「春」とつくので、春に収穫できるキャベツと思われている方も多いでしょう。
別名「新キャベツ」と呼ばれることもありますね。
間違いではありませんが、一般のキャベツと違って、ヨーロッパで収穫されているキャベツを、日本で品種改良したのが始まりまです。
そのため、春キャベツは、一般のキャベツよりも葉の巻き方が少しゆるく、形も楕円ではなく、真ん丸に近く、色もほんのりと濃いですよね。
水分が多いので、生食に適しています。
冬場に定食についている千切りキャベツよりも、口ざわりが柔らかく、甘く感じるでしょう。
ただし、水分が多いので、通常のキャベツよりも傷みやすいので、早めに食べきってください。
栄養価の違いは?
さて、春キャベツと普通のキャベツ、栄養価も違うのでしょうか?
品種が違いますが、基本的には、含まれている栄養成分などはほぼ同じです。
しかし、ビタミンCは一般のキャベツ100g当り38mgなのに対し、春キャベツは100g当り51mgと1.3倍ほど多くなっています。
また春キャベツの方が、ほんのりと色が濃い分、β-カロテンも多いのです。
一般のキャベツのβ-カロテン量100g当り30㎍に対し、春キャベツは100g当り89㎍と、約3倍となっています。
キャベツの代表的な栄養成分
ここで、キャベツ類の代表的な栄養成分もみておきましょう。
『キャベジン』でおなじみのビタミンUが含まれ、キャベツは、胃腸に優しい野菜の代名詞的存在になっていますね。
定食の揚げ物やトンカツには、必ずと言っていいほど、千切りキャベツがついていますが、揚げ物を食べ過ぎて、胃もたれしたり、胸やけしないように、キャベツがどっさりとついているのです。
串カツ屋では、一口大にカットされた生キャベツが出てきますが、これも同様です。
こうした食べ物の、当たり前のような組み合わせは、よく考えられており、理にかなっていることが多いですね。
そして、ガン予防でおなじみのイソチオシアネートやグルコシノレートという解毒作用の高い成分も含まれています。
花粉症や風邪、そして体内に留まった食べ物の残りかすから発生する毒素などを解毒して、胃腸をクリーンにしてくれるでしょう。
春キャベツを生で食べるレシピ
春キャベツは加熱しても柔らかいので、ロールキャベツなどでも美味しくいただけますが、せっかく生で食べても柔らかいので、その良さを活かしたレシピでいただきましょう。
- 春キャベツの一夜漬け
春キャベツ1/4個分を一口大の食べやすい大きさにカットして、ジップロックに入れ、塩/小さじ1/4~1/2を入れて、冷蔵庫で一晩寝かすだけ。
ほんのりとした塩味なので、物足りない方は、醤油などをかけてください。
生野菜の酵素と塩分で乳酸が生まれて、自家製天然の植物性乳酸菌が摂取でき、美腸にもいいでしょう。 - 春キャベツとパプリカ、レーズンのピクルス
春キャベツ1/4個分と、赤や黄色のパプリカ各1/2個分を、食べやすい大きさにカットして密封容器に入れ、お好きなビネガー100ccとラカント(てんさい糖やハチミツ)50g、塩/1/4、ドライレーズン大さじ2と共に、冷蔵庫で2~3日寝かして完成です。
魚介類のお造りと一緒にいただくと、カルパッチョ風になります。
また、春キャベツのみにすると、話題の「酢キャベツ」やドイツのザワークラウト風になります。 - 春キャベツの塩昆布和え
居酒屋の御通し風ですが、食べやすい大きさにカットしたキャベツを市販の塩昆布で和えるだけ。やみつきになる美味しさです!
こちらも一晩、密封して寝かせると、漬け物としていただけます。
3月は卒業や異動などで、送別会も多く、暴飲暴食となる日もあるでしょう。
そんな時は、春キャベツを食べて、胃腸を労わってあげましょう。