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毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

日本人の腸内細菌は炭水化物とアミノ酸代謝が得意?

日本人は農耕民族であり、海からは主に魚介類を獲って食べていた民族ですが、近年の研究で、各国の民族で、腸内細菌にいる常在菌の種類が違うことがわかってきました。

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日本人の腸内細菌は海藻由来?

「腸活」と呼ばれるように、現在、ヨーグルトや甘酒、漬け物、キムチ、味噌、と乳酸菌がクローズアップされてしばらくたちますが、中にはヨーグルトが合わない? という日本人も多いようですね。

日本人の腸内細菌は、20万年以上もかけてご先祖からのDNAを受け継いでおり、乳製品や肉類、パン、洋菓子を食べるようになったのは、長い歴史の中で、ここ100年ぐらいでしょう。
そのため、小麦アレルギーやヨーグルトがあわない人、肉や洋菓子を食べると太りやすい、といった現象が起きやすいようです。

日本人は魚や海藻をとって食べており、海藻を消化できる腸内細菌を持つのは、日本人のみと推測されています。

現代の日本人は、ご先祖から、当たり前のように、海藻を消化できる腸内細菌をDNAとして受け継いでいますが、太古の昔の日本人は、海からの微生物が海藻や魚介類を食べることで体内に入り、腸内に棲みついたのではないか、と考えられています。

細菌(微生物)も目には見えまんせんが、生き物です。宿主(日本人の腸内)がいいと思ってくれるとずっと住め(棲め)ますし、宿主も引き取った以上は食事から得られる善玉菌をせっせとエサとして与えてくれます。
腸内細菌は、そのお礼として、毒素を排出したり、日本人が必要であるものは積極的に代謝して、カラダ全体の健康を守る、大切な役目を果たしているようです。

日本人の腸内細菌は、炭水化物とアミノ酸代謝が得意?

ここでも日本人が本来、必要とする食べ物の特徴がわかってきました。
日本は古来より、米を中心とした食生活で、タンパク質は魚介類、そして海藻や漬物(野菜)、大豆の発酵食品を食べて暮らしてきました。

そのご先祖からのDNAを受け継いでいるのか、日本人の腸内細菌は、炭水化物とアミノ酸の代謝能力が、他の国の腸内細菌よりも群を抜いて、秀でています!

炭水化物は、糖質と同じように思う方が多いですが、食物繊維と糖質の両方を含むものが「炭水化物」です。
パンや洋菓子ではなく、ご飯、イモ類などの炭水化物ということです。
ご飯は、昔は玄米や胚芽米を食べていましたが、近年では白米でも、冷や飯にするとレジスタントスターチという食物繊維様が含まれるので、炭水化物となります。

食物繊維は、海藻や野菜、大豆製品にも豊富ですし、これらはご飯やイモ類ほどではありませんが、糖質も少し含みます。

魚介類や大豆類のタンパク質食品は、体内で、アミノ酸に分解されてから代謝されるので、日本人の腸内細菌は、それが得意ということですね。

エネルギー代謝は苦手?

残念ながら、日本人の腸内細菌は、エネルギー代謝に関しては、他の人種の腸内細菌よりも1/4程度の代謝能力しかなく、カロリーの高い食品の代謝は苦手なようです。

例えば、揚げ物、脂身の多い肉類、乳脂肪、パン、洋菓子などですね。

日本人が痩せにくいのは、やはり食の欧米化の影響が大きいと言えるでしょう。

さいごに

インフルエンザや花粉症などで、抗生物質を飲んでいる人は、腸内細菌の良い菌まで死滅することがあります。
また、日本人は便秘が多いので(特に女性)、下剤による善玉菌の喪失も挙げられています。

せっかくご先祖から受け継いだ腸内細菌なので、日本人の腸にあったものを食べると、体力も回復し、アレルギーも寄せ付けないはずです。

目先の病気の原因は、食の欧米化や、ジャンクフードかもしれません。
今一度、食生活を見直してみましょう!