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朝一番のジュースは腸・肝に悪い?米・最新研究

糖質オフが主流になってから、「果物に含まれる果糖もNG」と言われるようになり、一時期よりも、朝のスムージーやジュースクレンズを実行している人は減ってきたのではないでしょうか?

まだ続けている方は、ご用心?
果物をジュースにして、「朝一番」に飲む行為は、実はNGかもしれません。
アメリカの最新報告を見てみましょう。

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果糖は肝臓ではなく小腸で代謝される?

果物に含まれる「果糖」や、ジュース類に含まれるショ糖中の「果糖」、これまでこの「果糖」は、肝臓で代謝される、と考えられていましたが、アメリカ、プリンストン大学の最新研究によると、小腸で代謝されていることがわかってきました。

まだマウスでの動物実験の段階ですが、マウスとヒトの生体構造は大変、似通っているため、ヒトでも同様かもしれないのです。

そうすると、何が問題かというと、小腸という器官は、朝、起きてすぐの状態は、空腹状態でもあるので、果糖の処理能力が著しく下がっていることが挙げられます。
そこへ、フルーツジュースや、市販のジュースが流し込まれると、小腸は大量の果糖を代謝しなければならず、処理しきれない分は肝臓にまわされるそうです。

これはヒトでも言えることですが、肝臓に大量の糖が毎日流し込まれると、肝臓に有害と示唆されています。
毎日、こうしたジュース類を朝一番に摂取していると、肥満を招き、インスリンが機能しにくくなり、糖尿病のリスクが高まるおそれがあるのです。
また、アルコールを摂取していなくても、脂肪肝のリスクが高まり、後の肝硬変や肝臓ガンに進行していく危険があるということです。

手作りのスムージーやジュースクレンズも危ない?

市販のジュースならともかく、ご自宅でミキサーやジューサーで作るスムージー、特に、食物繊維を抜き取る「ジュースクレンズ」は、甘味料を入れていなくても、果物の果糖が多く残る液体なので、思っている以上に高糖度のようです。
本来、不溶性食物繊維は、血糖値を緩やかに上げる作用があるので、食物繊維が残っているスムージーの方がその点は心配が少ないでしょう。

生の野菜や果物には酵素がありますし、水溶性食物繊維の摂取としてもいいのですが、こと、肝臓や腸のためを思うと、朝一番の空腹時には飲まず、朝食の後、順番を変えていただくようにするといいでしょう。

「空腹時」だと小腸の果糖処理能力が弱っていますが、食事後なら、その処理能力は高まっているので、果糖が肝臓へあぶれ出すことは少ないと考えられています。

空腹時にジュースを飲むと、腸内細菌にも悪い?

人間は、ご飯やパン、麺類と、炭水化物をよく食べますが、ヒトの腸内細菌は、直接グルコースと対面することがない仕組みになっているそうです。

本来なら、果糖とも出会うことがないそうですが、朝一番の空腹時にジュースで果糖が体内に入ってくると、腸内細菌と果糖と出会うことになります。

まだ、果糖が腸内細菌へ悪影響を与えているかどうかの確認はできてないようですが、今までになかった腸内細菌への栄養源となるので、懸念が予想されています。

朝のスムージー、ジュースクレンズ習慣は朝食後に

腸への悪影響はまだ、定かではありませんが、肝臓には悪影響のようなので、朝のスムージー、ジュースクレンズ習慣がある方は、せっかくの果物や野菜からのビタミンやミネラルを無にしないためにも、飲む前に、何か他のものを食べてからいただくようにしましょう。

実際、マウスでの実験で、朝食後に果糖を与えると、小腸の果糖処理能力が回復しているので、心配は少ないということです。
【参考】『細胞代謝作用』2018.2.6 米・プリンストン大学

さいごに

数年前までは、スムージーやジュースクレンズは、果物や野菜の酵素がカラダにいいので、朝一番に飲むよう、推奨されていましたが、栄養学や医学は、毎日どこかの国で研究開発が進み、日進月歩です。

流行を追いかけるという意味ではなく、昔イイと言われていたことが、実は「カラダによくない」とわかることも多々あるので、健康に関する情報は、なるべく最新の栄養学の情報に耳を傾けておきたいですね。

この研究ではジュースに焦点が当てられていましたが、朝の甘い缶コーヒーもお砂糖(ショ糖/果糖も含む)たっぷりなので、朝一番の空腹時には飲まないようにしましょう。