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高ビタミンD濃度でがんリスクが軽減!日・最新研究

今月、イギリスの医学雑誌に掲載された、日本の国立がん研究センターの論文によると、体内のビタミンD濃度が高いと、がんのリスクが軽減することがわかったようです。

ビタミンDは日光に当たるだけで、皮膚から合成されるビタミンですが、紫外線も気になる季節ですよね。
ビタミンDとがんの関係と、食べ物からビタミンDを摂取する方法を見ていきましょう。

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ビタミンDとがんの関係とは?

ビタミンDは以前より、ある種のがん予防になる、との見方はありましたが、16年にも及ぶ追跡調査で明らかになってきました。

国立がん研究センターは、研究を開始する時に、医療記録、食事、生活習慣の調査、採血などによる、ビタミンD濃度の測定を実施しました。
ビタミンDの血中濃度は、夏から秋にかけて上昇し、冬から春にかけて低下する、という特質があるので、解析の際、季節変動も調整されたそうです。

対象となったのは、JPHC Study参加者、約34,000人の男女(40-69歳)を解析。
そして、平均16年間にも及ぶ追跡調査の結果、約3,300件の新規がんの診断が記録されました。

その結果、年齢、BMI、身体活動量、喫煙、飲酒、食事性因子など、様々ながんリスクの原因によって調整を行ったところ、血中ビタミンD濃度が高い人ほど、男女とも、全てのがん発症リスクが約20%低下することがわかりました。

最も低下したのが、肝がんの発症リスクで、30~50%も低下していたとのことです。

そして、ビタミンD濃度が高いことで、発症リスクが高まるがんはなかったそうです。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』2018年3月

ビタミンDを食事から摂るには?

ここから先は、上記の研究発表とは別のお話しとなります。

冒頭で述べたように、ビタミンDは日光に当たることで、皮膚から合成できるビタミンですが、夏から秋にかけてビタミンD濃度が高まるのは、日照時間も関係すると考えられています。

ただし、近年、女性を中心としたビタミンD不足も指摘されており、日焼け止めクリームによる影響が大きいようです。
しかし、紫外線は体内で活性酸素を増やしたり、シミやシワの原因にもなるので、食べ物からビタミンDを摂取したいところですよね。

そこで、ビタミンD濃度の高い順番に、代表的な食べ物を挙げてみました。

(一部を除き、食品100g中)

  1. しらす干し:61.0㎍
  2. イクラ:44.0㎍
  3. きくらげ(乾):43.5㎍(10g中)
  4. サケ:32.0㎍
  5. うなぎの蒲焼:19.0㎍
  6. さんま:19.0㎍
  7. いわし:10.0㎍
  8. 舞茸:3.4㎍
  9. ぶなしめじ:2.2㎍
  10. エリンギ:1.8㎍
  11. 卵:1.8㎍
  12. 干ししいたけ:1.68㎍(10g中)

さいごに

ビタミンDは前述のがん予防作用だけではなく、カルシウムの吸収を高めて、骨粗しょう症予防や、骨や歯、爪などの健康維持作用があることでも知られていますね。

しらす干しやきくらげなら、ビタミンDと一緒にカルシウムも摂れるので、一石二鳥です。

またきのこ類は、調理する前に、ベランダなどで日光にあてると、ビタミンDの含有量が増えることもわかっています。

これから春本番!
日焼け止めクリームで皮膚を保護している方は、特に食事からビタミンDを補っておきましょう。