春は「ダイエットしたい」という人が急増するようですね。
新生活をキレイにスタートさせたいという現れとも考えられています。
しかし美味しいものの誘惑は多く、都心では数十メートル歩いただけで、コンビニがありますから、固い決意が必要?と思ってしまいますよね。
あまりガマンするとストレスになりますが、腸内で「短鎖脂肪酸」を増やすものを食べれば、体内に余分な脂肪が蓄積されるのを、防げることがわかってきました。
短鎖脂肪酸とは?
腸内細菌が、食物繊維をエサとした場合、代謝産物として短鎖脂肪酸を産生しますが、東京農工大学の研究で、この短鎖脂肪酸が、エネルギーを消費したり、脂肪の蓄積を抑える仕組みがあると、わかりました。
その研究によると、短鎖脂肪酸は腸内だけではなく、血液に乗って、臓器や脂肪組織などの末梢組織まで、その働きが届くことが解明。
脂肪組織に届いた時は、脂肪の蓄積を抑える働きを活性化させたり、交感神経を介して、エネルギー消費を促すことがわかったのです。
この仕組みが発見されたきっかけは、肥満マウスは正常マウスよりも「バクテロイデズ門」という種類の菌が少なく、「ファーミキューテス菌」が多かったことです。
その後、正常マウスに、肥満マウスの腸内フローラを移植すると、正常マウスは太ってしまったのです。
こうして「ファーミキューテス菌」が太る犯人だとわかったので、それを阻止するため、ヒトの食事療法では腸内で短鎖脂肪酸を増やす働きのある食物繊維類の摂取を増やすと、肥満の人の腸内フローラは、正常な人の腸内フローラに近づいていき、腸内環境が良くなってきたのです。
冷ご飯、野菜、海藻などの摂取がキー!
短鎖脂肪酸を増やす働きのある食物繊維類は、以下の通りです。
- レジスタントスターチ
⇒ 冷たいご飯、大麦、雑穀類 - レジスタントプロテイン
⇒ 高野豆腐、酒かす、甘酒 - アルギン酸、フコイダン
⇒ 海藻類 - βグルカン
⇒ きのこ類 - イヌリン、ペクチン
⇒ 野菜、果物、山菜 - オリゴ糖
⇒ てんさい糖、加熱調理後の玉ねぎや白ねぎなどのネギ類
他に、大豆製品(豆腐、ゆば、納豆)も該当します。
さいごに
本日は、ダイエット目的で、短鎖脂肪酸を見ていきましたが、花粉症などのアレルギーを救う働きもあります。
詳細は、過去記事もぜひ、ご一読くださいね。
お肉や揚げ物、スイーツが好きな方は、特に、短鎖脂肪酸の助けをかりると、腸相が良くなり、太りやすい体質とサヨナラできていくでしょう。