フランス国立保健医学研究機構(INSERM)が今年発表した調査によると、野菜や果物などを中心とした食生活を送っている人は、環境被害を受けにくいことがわかりました。
詳細を見てみましょう。
野菜と果物はやはり健康維持に役立つ!
フランス国立保健医学研究機構の研究チームが行った調査では、約34,000人の成人フランス人の食事摂取頻度を解析しました。
すると、野菜と果物の摂取頻度が一番高かった人たちは、環境被害の影響が最も低いとのこと。
また、有機食品を取り入れている人たちも、同様に環境被害の影響が少なかったのですが、それは、植物性食品の場合に限るということです。
有機肥料を食べて育てられた肉類や卵類を、たくさん食べている人は、この対象からはずれるようです。
※『栄養学の最前線』2018年2月9日
まだ、残留農薬の影響などは、追跡されていませんが、有機野菜を取り入れた場合、土壌汚染や、農業環境の改善にもつながり、地球環境を守るのでは? という見方も強まっているようです。
野菜や果物の摂取が頻度が高いと、花粉や黄砂、PM2.5、車や電車の排気ガスなどの大気汚染から、健康被害が防げるというが、改めてわかりますね。
有機野菜が望ましい?
ここからは、上記のフランスの研究とは直接関係のないお話しですが、有機野菜の推奨について、ある書籍のことを思い出しました。
石油王として、そして世界の金融機関の中枢的な存在で知られるロックフェラー一族が、実は完全ベジタリアンで、しかも指定農場で栽培させた有機野菜と果物、穀類しか食べていないというお話しです。
この手の本は、「陰謀説」として取り上げられることが多いですが、食品産業の裏側や医療の裏側も垣間見えるので、納得する部分も多い一冊でした。
現在のロックフェラー一族のトップの方の写真も、この本の中で紹介されていますが、100歳を超えるのに、猫背ではなく、肌ツヤも良く、医者にもかからず、薬も一切飲んでいないそうです。
徹底して食品添加物や、農薬、白い砂糖、白く生成された小麦粉、そして水道水も飲まないため、常にカラダがクリーンな状態だから成し得る健康長寿のようです。
ここまで徹底して有機野菜や果物、有機食品にこだわりすぎると、一般人には、それなりにお金がかかってしまうので、実現は難しく、超セレブではないと、難しいでしょう。
しかし、前述のフランスの調査結果のように、野菜や果物の摂取頻度を高くするだけでも、環境被害から健康を守れるので、参考になるでしょう。
残留農薬や食品添加物は脂肪組織に蓄積される
実際、残留農薬や食品添加物は、すぐには健康被害を及ぼしませんが、体内の脂肪組織に蓄積され、7日ほど断食して、脂肪を分解しなければ、体外に排出されないという研究報告もあります。
今の高齢者の脂肪組織から、断食療法で、第二次世界大戦後の、濃度の高い農薬が検出されたという報告もあります。
現代の農薬は、かなり改良されたので、当時、海外から入ってきた粗悪な農薬はもう使われていませんが、なるべく旬の時期の野菜を取り入れましょう。
旬の時期の野菜は、自然と育ちやすいので、ムダに農薬も必要としないからです。
そしてカラダに余分な脂肪組織が溜まらないように注意したいですね
さいごに
神経質になる必要はありませんが、顔や背中に吹き出物ができやすい方は、酸化された質の悪い脂肪がカラダに溜まっているサインなので、野菜や果物の摂取を増やして(できれば有機)、カラダをクリーンにしておきましょう。