一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

高タンパク質食は心不全に?フィンランド・心臓研究

お肉好きの人に、またもや警鐘です!
お肉など高タンパク質食品の摂取が多い人は、少ない人と比べると、心不全になるリスクがかなり高く、そしてどんな食べ物からタンパク質を摂っているかによってもリスクの差があることがわかってきました。

f:id:miwamomoka:20180605105658j:plain

高タンパク質食は健康食ではない?

ここ10年ほどで、糖質オフが定着してきていますが、それにより高タンパク質食は「健康食」だと思う人が増えてしまいましたね。
その前から、高タンパク質食が普及したことにより、それが原因で心不全になる患者が増えているようです。

東フィンランド大学の研究では、40代~60代の男性約2,400名を対象に、心不全と食事内容の関連性を、平均22年間、追跡調査を行っていました。

この期間中に心不全を起こした人は約330件。
そのうちの約70%の人が動物性タンパク食でした。
タンパク源が植物性だった場合は27.7%でした。

動物性タンパク質食を、さらに分析すると、魚と卵に関しては心不全のリスクと関連性は見られず、肉類や乳製品の摂り過ぎが原因のようです。

また、この研究では、高タンパク質食で、タンパク源が肉類や乳製品からの摂取が多いと、心不全だけではなく、2型糖尿病や死亡リスクの関連性も高くなると、指摘されています。
※参考:『循環器:心不全』2018年5月

心不全とは?

さて、「心不全」とは、どんな病気なのでしょうか?

アメリカ心臓協会によると、

心不全とは、健康状態を保つために、十分な血液と酸素を、身体に供給できなくなること。
そして、余命を縮めるおそれがある。

としています。※参考:『アメリカ心臓協会』

また、完全に治すこと(根治)は難しいので、心不全を予防するために、食生活や生活習慣などを改善することが最も重要、とのことです。

心不全を改善・予防する食生活とは?

アメリカ心臓協会が推奨する食事内容は、
様々な野菜や果物、全粒粉穀物、低脂肪の乳製品、鳥類の肉(鶏・雉・鴨など)、魚介類、豆類、植物油、種実類となっています。
また、菓子類、加糖飲料、4つ足の肉類を控えめに、ということです。

やはり野菜や果物の摂取は、大切なようですね。

さいごに

この研究では、糖質オフのことについては、触れられていませんでしたが、日本では糖質オフが定着しつつあり、フィンランドのように高タンパク質食は、健康食だと思っている方も多いでしょう。
糖質も、そしてタンパク質も抜いてしまうのは良くありません。
肉類からタンパク源を減らして、魚介類や大豆製品の摂取を増やしておきたいですね。

また、主食のご飯をキチンと食べると、食事のトータルバランスで、タンパク質の%が下がるので、カラダは高タンパク状態ではなくなります。

道に外れた食事を続けなければ、大きな疾患で苦しむことは少ないと言えそうですね。