女性の体質は、月経周期に影響されやすく、特に月経前の約1週間は、睡魔に襲われたり、イライラ、判断力の低下、胸の張り、便秘、腹痛など、様々な不調が現れます。
これをPMS(月経前症候群)と言いますが、人によって、こうした不調を感じない人と、PMSの症状がひどい人と、感じ方も様々です。
PMSがひどい人は、もちろん個人によって理由は違いますが、スペインの最新研究で、飲酒習慣のある人に、その症状が顕著であることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。
女性の飲酒習慣はPMSをひどくする?
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学などの共同研究で、アメリカや韓国などを含む8ヶ国の19の論文をもとに、約47,000人の女性データが解析されました。
1日あたりの平均飲酒量を基準とし、飲酒習慣のある女性は、お酒を飲まない女性と比べて、PMSの発症リスクが45%上昇しました。
そしてアルコールを過剰摂取している女性は、PMSの発症リスクが79%にまで上がるようです。
この研究では、まだアルコールがどのように女性のカラダに影響して、PMSの発症を高めているかという、科学的な根拠までは解析されていません。
しかし、大人数の女性のデータを解析した上で、この数値が上がってきたので、アルコール摂取と、女性のPMS発症は、大いに関連すると、推測されています。
※参考:『BMJオープン』2018年4月
日本での女性のアルコール摂取量とは?
「お酒は百薬の長」とも言いますが、「お酒は百害あって一利なし」という真逆の意味の諺も残されていますね。
日本での程度なアルコール量は1日20gとされており、ビールにすると500ml程度です。中ジョッキ1杯程度が1日に飲んでもいい量です。
これを毎晩毎晩、超えて飲み続けていると、PMSの発症リスクが高まり、毎月、鬱々とした気分で過ごすことになるでしょう。
さいごに
女性は、月経周期による女性ホルモンの分泌量で、体調を崩しやすい時期があります。
それに加え、アルコール摂取が加わると、さらに不安定になってしまい、PMSがひどくなるのでしょう。
アルコールも、女性ホルモンと同様、脳に影響を与えて、イライラや判断力の低下といった鬱々とした気分を引き起こします。
毎日快適に過ごすためにも、くれぐれもアルコールの摂取量に気をつけておきたいですね。