栄養ミステリー

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シミの正体とは?紫外線を吸収する食物と予防食

今日から7月!
梅雨が終わると、日差しがきつく、紫外線ケアが大変ですよね。
日焼け止めの塗り忘れや、日傘、帽子でしっかりケアしなければ、ある日、大きなシミが浮き上がってくることにもなりかねません!?
またシミができやすい食べ物を、知らずに口にしていないか?
予防となる食べ物は何なのか、知っておくと便利でしょう。

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シミのメカニズムとは?

美容好きの方は既にご存知かもしれませんが、まずはシミの正体を知ることからはじめてみましょう。

肌が日焼けして、こんがりと黒くなってしまうのは、紫外線による活性酸素の害を、黒い膜でバリアをはり、体内に浸透させないようにしているから。
この黒い膜のようなものが、メラニン色素となります。
10~20代の頃の肌は、さほど努力しなくても、カラダの新陳代謝がいいので、肌のターンオーバーも正常で、ターンオーバーのたびに黒くなった細胞ははがれ落ちてくれます。
そのため、冬には色白肌に戻りやすいのですね。

しかし、20代後半にさしかかると、紫外線を浴び続けると、メラニンをつくる色素細胞「メラノサイト」の機能が低下していきます。
そのため、大量のメラニン色素が肌の上に沈着し、シミとなっていくのです。

紫外線を吸収する食べ物とは?

実は、ビタミンやミネラルの宝庫と呼ばれる果物の中に、紫外線を吸収してしまう物質が含まれるのをご存知ですか?

その物質の正体は「ソラレン」というものです。
※じゃがいもの芽にある有毒物質「ソラニン」とは別物です。

ソラレンは光によって活性化し、紫外線の感受性を高め、シミの原因をつくってしまうのです。
おもに柑橘系のフルーツ全般に含まれ、他にキウイフルーツ、イチジク、クロレラ、パセリ、キュウリなどにも入っています。

朝一番にフルーツやサラダを食べている人は特に気をつけましょう。

こうした果物や野菜は、夕食や外出予定のない日にいただくようにしてください。

誤解のないように明記しますと、ソラレンのみが、こと紫外線吸収に関して気をつけなければいけないだけで、それが含まれる果物や野菜自体が、有害なわけではありません。

メラノサイトの活性化を抑える栄養成分は?

メラノサイトの活性化が、日焼けやシミの原因となるので、紫外線による「活性酸素」を体外に除去しなくてはいけません。
それに有効な成分とされているのが「カタラーゼ」です。

カタラーゼは、ビタミンCと共に鉄を十分に摂取することで保たれやすいと考えられています。
また体内で、ビタミンCの働きをよくするために、ビタミンEもプラスすると、体内で協力しあって、抗酸化パワーを高めてくれるでしょう。

鉄+ビタミンC+ビタミンEを摂取できる食べ物

「鉄」は魚介類や肉類から摂取できる「ヘム鉄」と、ほうれん草やプルーンなど、海藻などから摂れる「非ヘム鉄」とに分けられ、ヘム鉄の方がカラダへの吸収がいいと言われています。
ただし、非ヘム鉄は動物性食品と一緒に食べたり、ビタミンCを含む食べ物と一緒に摂ることで、吸収がよくなります。

その辺りに気を付けて食べ物を選べば、メラノサイトの活性を抑えるカタラーゼが体内で活躍してくれるようになるでしょう。

例えば、マグロのカルパッチョに海藻やパプリカを加え、オリーブオイルをかけると、ヘム鉄、非ヘム鉄、ビタミンCとEの全部が一度に摂れます。

そして夏は鰻の季節ですが、鰻はヘム鉄とビタミンEが摂れるので、野菜のお浸しをプラスしたり、ネギをトッピングするなどしてビタミンC量を増やしましょう。
これにワカメのお味噌汁を加えると非ヘム鉄も採れますね。

さいごに

日本人女性はとくに鉄が不足しているので、鉄が不足しないような食生活を心がけると、シミはもちろん、夏バテや、貧血、冷え予防にもなるでしょう。