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乳酸菌は骨の健康にも貢献!? スウェーデン・研究

乳酸菌入りの食べ物や飲料は、腸内環境を改善することで有名ですが、スウェーデンの最新研究で、骨の代謝にもいいことがわかってきました。
特に高齢女性は、骨粗しょう症などの問題が出てくるので、乳酸菌を味方につけておきたいですね。

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乳酸菌を1年間とり続けると!?

スウェーデンのヨーテボリ大学の研究では、平均年齢76歳の女性90名を対象に、2つのグループに分け、一方のグループに【A】プロバイオティクス(腸内を善玉菌優位に)のサプリメント、もう一方のグループには【B】プラセボ(プロバイオティクスの効果がない)サプリメントを摂取してもらい、1年間経過を観察しました。
プロバイオティクスのサプリメントはラクトバチルス属の乳酸菌が使用されたそうです。

それぞれ、調査開始時からの骨の損失度を調査したところ、【A】は【B】のグループと比べて、骨の損失度が半減していることがわかりました。

今まで、マウスの実験で、腸内細菌(善玉菌)がマウスの骨の健康維持に役立っていることはわかっていましたが、ヒトでの研究ははじめての試みでした。

この発表で、骨粗しょう症や骨折などの予防や改善、治療に役立つと、早くも注目が集まってそうです。※参考:『内科学雑誌』2018年6月

ラクトバチルス属の乳酸菌とは?

「ラクトバチルス属の乳酸菌」と言われても、何のことだかわかりませんよね。

ラクトバチルス属というのは、微生物(菌)の種類の属性のことで、一般生活で特に名前をキチンと覚えておく必要はありません。

ただ、スーパーやコンビニで購入できるヨーグルト菌や、漬け物、キムチなどにも含まれている乳酸菌なので、味方につけておくと、腸内環境の改善だけではなく、骨の健康にも役立つでしょう。

ラクトバチルスの種類とは?

 ラクトバチルスは大きく分けて3つの分野に棲息する菌で、それぞれ、ヨーグルトの品名などで聞いたことがある菌類が所属しています。

  1. 動物性乳酸菌
    • ブルガリクス:R-1乳酸菌
    • ヘルベティカス:CM4株
  2. ヒト由来乳酸菌
    • アシドフィルス:L-92株
    • カゼイ:シロタ株
    • ガセリ:LG21乳酸菌
  3. 植物性乳酸菌

漬物やキムチ、納豆に含まれる乳酸菌は、植物性乳酸菌に属します。

ヨーグルトは、乳酸菌の種類もありますが、その前に乳製品でもあるので、日本人の場合、人によっては、ヨーグルトそのものがあわない場合もあるので、豆乳ヨーグルトや漬物、納豆など、日本人DNAに、なじみのある食材から乳酸菌を摂るといいでしょう。

さいごに

前述の研究は、高齢女性を対象にした研究ではありますが、骨密度は二十歳をピークに、その後は下降線をたどります。

また、栄養の偏りから、若年層の骨粗しょう症や骨折も増えつつあるので、20代、30代の女性でも、乳酸菌入り食材を取り入れる機会を多くして、ご自分の骨の健康を守るようにしましょう!