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人間が赤い食べ物を好む理由とは? 伊・先進研究

人間が食べ物を「美味しい」と感じる基準は、約80%は視覚からきているという説もありますね。
イタリアの先進研究で、人間の脳は、赤い食べ物を見ると、特に食欲が増すようだということがわかりました。
詳細を見てみましょう。

 

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人間が赤い食べ物を好む理由とは?

真っ赤なトマト、リンゴ、いちご、パプリカ、赤身肉、カニ、赤身魚、金目鯛などなど、見た目が赤い食べ物は魅力的ですよね。

イタリアの先進研究国際学院の研究で、人間の脳は、赤いものを見ると食欲がわき、緑の食べ物を見ると食欲を抑制させることがわかりました。

人間の視覚は、赤、青、緑の3種類の色を基本にするため、「三色型色覚」と言われています。他の色は、この3色の混合色として見ているのだそう。

他の動物は単色または二色型色角が多いので、人間は他の動物よりも、視界が豊かなのです。

そして人間は、人種に関わらず、3色のうち、赤と緑の識別が得意なため、赤い食べ物に反応しやすいということです。

エネルギーになる食品には赤みがある?

人間の視覚はエネルギー源となる、炭水化物、脂質、タンパク質を本能的に求めるようですが、これらの食品の原料には赤みがあることが多いからだそうです。

玄米や全粒粉小麦粉などは茶色っぽいので赤みがあるということになりますし、肉類も赤身肉はもちろん、豚肉や鶏肉もピンク色なので、赤身があるということになりますね。

こうして考えると、三大栄養素の源となっている食べ物は、ピンク色やオレンジがかったもの、紫系、茶系など、確かに「赤みがある」と表現されるものが多いことに気づかされます。

例えば、魚介類ならサーモン、桜鯛、海老、イカの足、タコ、カニ、ムール貝など。
卵の黄身もオレンジがかった色ですし、大豆や雑穀類も茶系や紫系のものが多いですね。

人間は特に炭水化物とタンパク質は、本能的に古来より「必要な食べ物」として視覚的に「赤」の食べ物として意識していたそうです。
※参考『サイエンティフィックレポート』2016年11月

赤い食べ物だけではダメ

しかし赤いものだけを食べていたら、どんどんと食欲が進んでしまうので、食欲をセーブしてくれる「緑」の食べ物も一緒に摂るとちょうどいいので、人間の視覚や本能はよくできていると思いませんか?

また、赤い食べ物だから、緑の食べ物よりも栄養価が高いかという、全てがそうではありません。

青背魚や緑の濃い野菜類には、赤いエネルギー源となる食べ物よりも、また違った栄養成分がギッシリ入っています。

実際、緑の食べ物は、野菜類が多くなってしまいますが、カラダの健康を守る作用がある成分が含まれていることも多いのです。

例えば、食物繊維、葉酸、ビタミンC、フィトケミカル、スルフォラファンなどは、緑の食べ物のほうが豊富に含まれています。
これらは腸内環境をよくしたり、食べ過ぎを抑制したり、抗酸化作用が高く、体内の有害物質を体外に排出するなど、カラダの健康度を高めてくれますよね。

さいごに

ちなみに青い食器に盛り付けると、暴飲暴食が防げるというデータもあるので、人間の「三色型色覚」赤・緑・青を効果的に使って、食生活に活かしてみましょう。