栄養学×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣と読書・執筆で、腸と脳をクリーンに!

DHAとEPAのサプリメント効果なし?英・研究

DHAやEPAはオメガ3系脂肪酸としてサプリメントでも人気ですよね。
しかし、心臓病、脳卒中、死亡リスクの予防や改善に関しては、これらをサプリメントで摂取しても、ほぼ効果がないということが、イギリスの大規模調査でわかってきました。

f:id:miwamomoka:20180720095806j:plain

オメガ3系脂肪酸はサプリメントで摂ると効果なし?

DHAやEPAは血流を良くしたり、記憶力UPや集中力UPにつながり、脂肪燃焼作用でダイエット効果が期待できる脂肪酸として、長年注目されていますね。

しかし、新鮮な魚介類や一部の搾りたての植物油脂から摂取すると、こうした作用は確かに期待できるのですが、ことサプリメントで摂取しても、ほとんど効果は期待できないということが、イギリスのイーストアングリア大学の研究で明らかになってきました。

冒頭で述べたように、特に、心臓病、脳卒中、死亡リスクに対しては、顕著なようです。

研究は、約11万2千人を対象者とした大規模なもので、北米、欧米、豪州、アジアの各地域の健康または何らかの持病を持つ男女とされています。

対象者は、オメガ3系脂肪酸(DHAとEPA)のサプリメントを摂取する群と、今までの食事を続けた人とに分けられました。

死亡リスク、心血管系は変化なし

1年間、追跡調査をした結果、死亡リスクに関しては、オメガ3系脂肪酸のサプリを摂取していた人たちの死亡リスクは8.8%、そして通常食群の人たちの死亡リスクは9%でほぼかわりがなかったことがわかりました。

また、心血管に関与する疾患である、冠動脈疾患、脳卒中、不整脈などの発症リスクも、どちらのグループもほとんど差がないことがわかりました。

コレステロール値や中性脂肪値は?

しかし、中性脂肪の値や、コレステロールの値は、オメガ3系サプリメントを摂取していた人たちの方が低下していることがわかりました。

ただ、心臓病に関しては、中性脂肪値が下がることはいいことなのですが、コレステロール値が下がりすぎると、逆に心臓病のリスクが高まるとされています。

そのため、研究者たちは、オメガ3系脂肪酸は、サプリメントを利用してまで、摂取すべきではない、と警鐘を鳴らしています。

ただし、新鮮な魚介類から摂取する分には、今のところ問題ないようですが、なかなか新鮮な魚介類を使っての、大規模調査ができず、調査データが少ないので、明確な結論はでないようです。
※参考:『コクラン・ライブラリー』

さいごに

DHAやEPAなどのオメガ3系脂肪酸は、酸化しやすいという弱点があるので、サプリメントに加工された時点で、酸化が進み、新鮮な魚介類と同じような作用はおきないのかもしれませんね。

新鮮な魚介類の取り入れ方は、過去記事でもご紹介しているので、あわせてお読みください。