糖質制限食は、本来、Ⅱ型糖尿病の治療や、その予備軍の予防食として取り入れられていました。
しかし近年の糖質オフブームで、一般的になりましたね。
その糖質制限食ですが、オーストラリアの最新研究で、週2回程度、取り入れるだけでも、十分、血糖コントロールなどに役立つことがわかってきました。
糖質制限食は週に2回の実行でOK?
糖質制限食は、徹底的にパンやご飯、スイーツなどの糖質(炭水化物を含む)を抜くことで、血糖値をコントロールするものです。
その結果、糖質による体内での中性脂肪蓄積などが防げ、糖尿病だけではなく、減量効果もあるとして注目を集めていますね。
しかし、毎日毎日、パンやご飯を抜いてしまうのは、結構苦しいものですし、長期間実践すると、結局、体内は高タンパク質・高脂質となり、リバウンドのリスクが高くなるという研究報告も出ています。
糖尿病などの治療では、期間を決めて、医師の指導のもと、厳格に糖質制限食を実行しなければいけませんが、南オーストラリア大学などの研究で、週に2回の糖質制限食を実行するだけでも、十分、血糖コントロールができることがわかってきました。
詳細内容は?
減量のための食事制限は、食材の限定や、カロリー計算など、長期間、毎日実践するのはやはり難しいでしょう。
そこで、研究では、断続的な実践でも効果が期待できるのか、約2年半の歳月をかけて、調査しました。
Ⅱ型糖尿病の患者さん約140名を対象に2つのグループに分けました。
- 【A】週に2回だけ糖質制限食を実行し、他の日は普通食
- 【B】毎日、糖質制限食を実行
その結果、どちらのグループも、1年ごとに血液検査を行ったところ、血糖値の数値の改善作用は、ほぼ同じであったということです。
※『JAMAネットワークオープン』
自己流で実践するなら週2度で十分!?
この調査は、医療機関の監視のもと実践されたので、食事制限の管理は病院側がやってくれています。
しかし、自己流で糖質制限食を取り入れてダイエットや、糖尿病予防に取り入れたいのなら、週2回を断続的に続ける方が、メリットがあるかもしれませんね。
厳格にとり入れて、あとでリバウンドするよりも、週に2回程度、食べ過ぎた日の翌日などに食事制限をするといいでしょう。
さいごに
筆者は個人的に軽度のグルテン不耐性があるので、小麦粉で作られたパンや菓子類は控えるようにしていますが、ご飯は、冷たいご飯を取り入れるなどして、抜かないようにしています。
しかし、やはりパンやお菓子も食べたい日はありますので、ローソンのブランパンシリーズやRizapシリーズのスイーツを利用しています。(毎日ではありませんが)
これだけでも、白く精製された小麦粉やショ糖(白砂糖)の影響が大分カットできるので、重宝しています。
ご飯の摂取など、必要なものまで抜いてしまう厳格な糖質制限食は、自己流で取り入れる場合は、リバウンド率が高いと言います。
適宜、ルールを決めて、取り入れるようにしましょう。